評価:★★★★☆ 4
たとえば過去に戻れるボタンがあるとしたら、あなたは押しますか?
いつものように会社から帰宅した伊壺心理(いつぼここり)。
家のドアを開けた瞬間、過去へと戻ってしまった!?幼稚園のころへと戻った心理は、人生のやり直しを決意する。
しかしタイムリープというものの重大な欠点にも気づいてしまった。未来と、過去という今。
二つの記憶を持つ心理によって変わってゆく関係。
タイムリープによる今をどう生きるのか。少女となった心理が未来へとつなぐ中編小説。ー
ほのぼの×シリアス。
タイトルに☆のついてる話は挿し絵があります。この作品はカクヨムとアルファポリスでも掲載しております。
話数:全13話
ジャンル:タイムトラベル
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
主人公の心理は、幼稚園児に戻ってしまいます。それも、妹と弟が生まれる前に。未来を1つ変えたら、その他の事も変わってしまうかもしれない!そう思い、『妹と弟が無事に生まれる』ようにするため、極力未来を変えないようにしていこうと心に決めます。心理の周りで起こる沢山の出来事。楽しいこともあればもちろん、悲しいことも……。はたして心理は、どう行動するのか?シリアスもあり、ほのぼのシーンもあり。楽しんで読めると思います♪
会社員である主人公は意図せずして、大人の記憶を持ったまま幼稚園児の頃に戻ってしまいます。やり直しの機会を得て、今度こそ夢であったイラストレーターになろうと決意する主人公。しかしそれは記憶の中にある未来を奪うと言うこと。その事実に気がついた時、心の中で葛藤が生まれます。ちょっとした行動の変化でも、他者の運命が変わってしまうのではないか、と。優しい文体で描かれる、園児や先生との無邪気なやり取り。ほのぼのとした空気の中、時折差し込まれる主人公の心情が読者の心を震わせてくる。そんな独特な雰囲気の作品です。