硝子の砂時計 完結日:2019年6月8日 作者:鶇 二組 評価:★★★★☆ 3.5遅性砂塵化症候群、それが私の病気の名前だ。ゆっくりと砂のように崩れてしまう謎の病気。私に残された時間は少ない。やりたいことを詰め込んで、後悔なんか振り返る暇もない。 ――どうか、最期に笑っていられるように! たった一週間の、私が泣いて笑って生きた物語。 話数:全8話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 一週間 日常 砂 硝子 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
もしも、自分の残りの寿命が宣告されたら?もしも、自分にはやりたいことが残っていたら?それが、宣告された今になって見つかったら?自分なら、どう生きるだろう。この作品は、1週間という短い時間の中、必死に生きた証を見出そうとした女性の話だ。何気なく1日を過ごしている人にこそ、ぜひ読んでほしいなあと思う小説だと、私は思う。余談だが、「硝子の砂時計」は7日間毎日、一話で掲載させられていたところも、まるで硝子の日記を読んでいるような感じがして趣深いなと思いました。
何でもないような毎日が、ちょっとだけ、いや、とても貴重なものだと感じてしまう。そんな作品です。主人公の女の子は一週間後に砂となって消えてしまう──そう医者に診断され、残された時間をどうやって過ごしていくか考える。そこから物語は始まります。好きなものを食べて、好きなところに出かけて、ちょっと淡い恋のような経験もしてみる。そんな、どこにでもあるような生活が、とても特別なものに見えてくるのです。読後の余韻も文句無しでした。綺麗で鮮やかな文章に、きっとのめり込むこと間違いなしです。まだの方はぜひ読んでみてください。いや、読め(豹変)