評価:★★★★☆ 3.9
『勇者ファネルの寿命がそろそろやばい。あいつだけ人族だから当たり前だったんだが』
五英雄の一人、人族の勇者ファネルの寿命は尽きかけていた。
その代わりとして、地球という名の異世界から新たな『生贄』に選ばれた日本出身ニートの京野太郎。その世界は七十年前、世界の希望・五英雄と、昏き世界から来た神との戦いの際、辛くも昏き世界から来た神を倒したが、世界の核を破壊され、1/4を残して崩壊。
残された1/4の世界を守るため、五英雄は結界を張り、結界を維持する為にそれぞれが結界の礎となった。そして七十年後の今。
結界の新たな礎とされるべく連れて来られた日本のニート京野太郎。そんな太郎のニート生活はどうなってしまう? というお話なんですが、主人公は五英雄の一人、真祖の吸血鬼ブラムの子だったりします。
話数:全186話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ニート生活を送っていた日本人の京野太郎が強制転移され、そこで生活することを余儀なくされる物語。 あらすじを冒頭だけ読むと、日本人のニートが主人公かなと思われますが、いざ読み始めると主人公は『日本人の青年に転移魔法を使った吸血鬼……の子!(ヴァン)』で、物語も吸血鬼の子(ヴァン)視点で進みます。 強制転移で選ばれたのが『日本人のニート』なので、それで結界が守られるの? と一度ヒヤッとするでしょう。 そして吸血鬼ブラムの転移魔法を使った理由を聞いて、そもそも結界脆くね? と二度目のヒヤッが来るでしょう。 物語が進むとヴァンが色々頑張ったり、もちろん日本人の太郎も活躍したり、そしてヴァンがっ……! それらが混ざり合って笑える場面もたくさんある作品です!
時をさかのぼること七十年前。昏き世界の神により、世界は滅ぼされかけました。世界の危機に立ち上がったのは五人の英雄。彼らは神を倒します。ですが、世界は完全に救われたわけではありませんでした。そう。助かったのは世界の一部だけ。五人の英雄の張った結界で、世界はほんの一部だけが命脈を保つことができました。そしていま、世界は再び危機を迎えます。五人の英雄のひとり、人族の勇者ファネルの寿命が尽きかけているのです。ファネルの身代わりは京野太郎。本作のタイトルにもあるようにニートの青年です。限りなく頼りない感じの彼は、本当に世界を救えるのでしょうか?心配です。身体は頑丈ですし、強いんですが、性格というかノリというか……いえいえ、そんなこと私が心配するところではありませんね。読者はただ見守るだけです。てか、実は本作の主人公は京野太郎ではありません(笑)