評価:★★★★☆ 3.9
わたしと婚約者は仲が良く、心が通じ合っていると思っていた。
ところが彼の幼馴染だと言う令嬢が療養先から王都に戻ってきてから二人の仲がぎくしゃくし始めた。何度も何度も約束を反故にされ、わたしよりも幼馴染の彼女を優先する彼を見ているうちに心が疲れてしまった。
そんなわたしを見かねて、伯母さまが『奇跡の種』をくれた。
大切に育てて思いが届けば、願いが叶うという。「彼に愛されるわたしにしてください」
確かにそう願ったけど。
これってちょっと違うんじゃない?!モフモフな大きな白い尻尾と大きなたれ耳。
これ、何の動物の耳と尻尾ですか?!願いが叶うと言われていたけど、どうなっているの?
※※ご都合主義全開です。心おおらかに楽しんでください※※
話数:全19話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
政略結婚の婚約者同士で、お互い向き合ってきたはずなのに、幼馴染令嬢の存在で、無下にされ始める主人公の侯爵令嬢。お互いに信頼を育ててきたと思えてた相手だったからこそ、なかなかルシアンの裏切りを信じられず、彼に愛されるようになりたいと奇跡の種に願った結果が、ケモ耳(笑)途中まで裏を知らずに読んでると、侯爵令嬢の恋愛脳にちょっとイラッとしつつ、うーむ、物語はありがちに元鞘に戻ってよハピエンかしら??、、、と読み進める。でも、新たなヒーローも出て来て、聖獣さまの加護と言うヒロイン特典もあって、めでたし!と思ってましたが、、、ルシアンサイドを読むと、、、悲しくなりました。彼の振舞いの選択は仕方なかったのだろうと、、、母親の行動のツケが子供に回ってきた典型ですね。。。真実を知った上で、ルシアンのお兄様が家族として繋がりを持ってくれてるところに、少しだけ救われました。ルシアン仄暗い。
婚約者とは心が通じ合う仲だと思っていたヒロイン。ところが婚約者の幼なじみという令嬢の出現で、急速に関係が悪化。大切な夜会のエスコートも、ヒロインではなく幼なじみを優先する始末。そんなヒロインを見かねた王妃様がくれた『奇跡の種』。幼なじみにうつつを抜かす薄情な婚約者なのに、優しいヒロインは「彼に愛されるわたしになりたい」と奇跡の種に願いをかける。そして、ヒロインの身体に起きたまさかの変化……。って、えー! ケモ耳?!モフモフな大きな白い尻尾と大きなたれ耳。ちなみに人間の耳もついていて、一見コスプレ風。でも本物。男女問わず、ついついモフモフしてしまいたくなる怪しい魅力……。あ、でも触らないであげて! そこ敏感なんです!ケモ耳は永久に不滅なのか? ヒロインは幸せになれるのか?かわいいのにクスリと笑えるこの物語を、是非皆さんも読んでみてください。