評価:★★★★☆ 3.7
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倉澤蒼一郎は夢を見る。
少女の姿になった愛犬の胡桃と見たことの無い世界を散歩する夢を。
愛犬の変わり果てた姿に戸惑いつつも夢の世界を楽しんでいたが――
此処は夢の世界では無く、帝国が支配する現実の世界であった。
先帝ハルロンティ・アーリーバードを暗殺した卑劣の王オライオンが率いる氷の団の台頭。
魔人トゥーダス・アザリンの復活に呼応するルカビアンの十九魔人。
主神、八雷神に取って代わろうと暗躍する邪神と邪教徒。
混乱が更なる混乱を呼び、帝国史上最大規模の混沌が幕を開けようとしていた。
成り行きで一匹の龍を殺した蒼一郎は家族の身の安全を確保する為、闘争の日常へと身を投じるのであった。
話数:全127話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
本来であれば異世界に突入した時点で、大抵の作品であればすぐに状況を理解し冒険を始めるだろう。 しかし、この作品ではそう言った違和感がなく、主人公とげ異世界民との噛み合わないちぐはぐとした会話。 ファンタジー(ゲームのような)なことを言われ困惑する主人公や、徐々に現実なのだと受け入れていく心境の変化に注目!
いやこれは面白すぎるのでは……?読んでいてまるでゲームをしているような没入感と、ちゃんと小説を読んでいるという現実的な実感どちらも得られます。多少の齟齬なんて全く気にならないぐらい読んでいて面白いですし、展開の工夫と文章の丁寧さ、それに作者さんの知識の豊富さというか、人生経験の濃さみたいなものが感じられます。正直まだこのpt数なのが意味不明なぐらいです。国や魔法、ギルドなどの組織や宗教体系、それに世界の情勢などについてもしっかり設定が出来上がっていて、なんの引っかかりもなく読むことが出来ます。いままで自分が読んできた異世界転生ものの中でも一、二を争うレベルの完成度だと感じました。本当に読んでいると止まらなくなります。是非とも一度読んでみてください。