評価:★★★★☆ 4
桃郷の下北沢を舞台に、犬猿の二人が繰り広げる、現代異能バトル活劇!
とある事件をきっかけに、『トンカラトン2・0』や『妖怪タピオカおじさん』といった都市伝説が再び流行した令和の日本。実際に都市伝説の被害にあって、行方不明になるものもいた。
下北沢に住む正義のヒーローであることを宿命づけられた天狗の妖怪、猿田正太郎は、過去のトラウマから戦うことを極端に恐れていたが、ある日、彼の父に憧れていた犬塚生駒という少女が訪れて彼に言った。
「――あんた、私と共に戦いなさい!」これは、少年が、俺は俺であるということと向き合う物語である。
※ラインノベルス様にも同様の作品を掲載しております。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
この小説は15話で完結する。世界観の説明のプロローグ、主人公とヒロインの出会いから、ラスボスとの決着まで15話で終わる。通常であればジャンプの打ち切り漫画ごとく中途半端に終わるのだが、この作品は最初から最後まで駆け足で走り抜ける清々しさがある。もちろん物足りないといえば、物足りないのであるが、これは名作の続きが惜しまれる感覚に近い。とくに主人公の戦わない理由やヒロインの呪いなど、妖怪というありふれた設定をうまく活用している。妖怪×バトルが好きな人は絶対に読んだ方がいいです。すべての戦闘描写の勢いは圧巻です。臨場感バツグン!完結しましたが、父親の過去編や続編を期待しています。