評価:★★★★☆ 4.3
所属していた冒険者チームのリーダーから、一本の電話がかかってきた。
「花立だ。……自分がクビにした相手に、何の用だ?」
『クビにした覚えはないといつも言っているがな。仕事を一つ頼みたい』
「何だ?」
『迷子の子猫を預かってくれ』
「他を当たれ」
『報酬は払う。一人前になるまで保護して面倒を見てほしい』
「自分で飼え」
『マンションのオーナーが、自分からペット禁止の規則を破るわけにもいかないだろう』
「……どこに行けばいいんだ?」
『近くのコンビニに来てくれ。ついでにちょっとした用事を言付けておく』
「言付け? お前が来るんじゃないのか?」
『行けば分かる。じゃあな』
「おい! ……ちっ。相変わらず勝手な奴だな」そうして呼び出された先にいた少女は【異界の門】から現れる魔物と、欲に目が眩んだ人間から命を狙われていた。
彼女を保護した、かつて〝紅蓮の鬼神〟と呼ばれた最強の魔物狩りは、少女との日常を守るために最前線に返り咲く。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象