評価:★★★★☆ 3.9
神崎純子は済陵高校の二年生。
大親友のお杏と共に秋の文化祭の打ちあげパーティーに参加したその席上で、クラスメートの浩太朗君への恋心を不意に自覚する。気分が悪くなった彼女に手を差し伸べたのが、守屋君だった。そんな純を取り巻く七色変化の恋模様。
お杏との深い友情。密かにライバル心を感じる彌生という存在。純に横恋慕するクラスメート。
そして、突然現れる守屋の彼女。守屋は「ふたつの顔」を持っていたーーー。高校二年生の愛と友情、他色々な要素を含む青春群像劇です。
本作は、飲酒喫煙シーンが出てきますが推奨するものではありません。
未成年者の方は決して真似しないでください。本作は、2016〜2017年に投稿した「十七歳は御多忙申し上げます」に「番外編」をプラスした【完全版】です。
旧作をご覧になられている方にもお楽しみいただける仕様になっております。
話数:全69話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
十七歳という年齢は大人の一歩手前の年齢である。二十歳から成人であったが、法改正により十八歳から成人になることを考えるとその点がより一層浮かび上がるのである。酒も煙草も大人のものである。それらを真似するのは自分たちはもう子どもじゃないんだぞという虚勢心があるからだろう。それが青春というものの側面でもある。子どもと大人の境目。青春の日々。それ特有の様々な悩みが彼らにのし掛かるのである。大人からみれば大したことがない悩みかもしれないが、彼らからすれば人生を左右する重大な悩みなのである。これはそんな十七歳の少女の物語だ。彼女の目を通して私たちは懐かしき日々に戻ることができるだろう。
“伝統ある進学校の文化祭。その打ち上げで、主人公の神崎純子は図らずも2人の男子に一目惚れしてしまう。繊細な乙女心の持ち主である純子は、悩み、迷いながらも自分の恋心と向き合っていく。そんな中、彼女に恋慕する男子まで現れて…………。好いて好かれて、フってフラれて。昔からの朋友、””あ軽い””親友、嫌味な級友。周りの色んな人と交わりながら、純子は成長していく。たった1度の人生。1度しか訪れない17歳の日々。必ずしも正解な生き方はできないかもしれない。間違いもする。回り道もする。でも、それがティーンの生き様って奴なのではないだろうか。そんな1人の少女の「生きる」姿が、これでもかというほど書きこまれたノンストップ青春ストーリー。作者様のささやかなこだわりも随所に光ります。恋愛や友情が好きな方におすすめ。最近、十八歳編の連載も始まりました。”