評価:★★★★☆ 4
癒しの力を持ち、生まれながらにして聖職者として生きることが定められたエレアリーナは、この世のものとは思えない美貌を持つ紳士と出会い、恋に落ちる。
身の回りで起こる大小様々な不思議。エレアリーナの中にある他人の記憶。少しずつ明らかになる300年昔の出来事。
美貌の紳士は何者なのか、内なる記憶は誰のものなのか。
一方、エレアリーナの住む領地ではある日を境に動物や住人が血を失って死亡する事件が多く発生、領民たちの不安が募っていく。
匿名希望さまよりFAいただきましたので、本編に追加しました!わーい。
同じ構図で、主人公の表情違いを2枚いただきましたが、いざストーリーに照らしてみると、その差が味わい深い。
イラスト追加したお話はサブタイトルに「★」をつけております。
話数:全55話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
役割は神に愛でたる聖なる乙女にて御代に幸あらむ誉れ多くありたりと良きかな癒しの力をばお国に役立て二世と渡る契り事と夢見し君は誰そ一期一度見えぬ美貌の男は道端居ぬ聞けば土地の過去を調べるに来りて累卵の危うき立場たるこの男の悲劇呼応せずにはいられぬこの胸の内に毒には毒をと自らの身投げ出したる苦難耐え忍びて悠久の時が経りたり遠き時へと思いを馳せりて見たれば嘗ての仲睦まじきものの運命は残酷何が悲しくて光と闇に分かたれるか死をも超えて土地を守りて待てども三方を示す赤き琥珀のロザリオ光る時に次はなしと諦めるのが良しかと渇する望み諦念に変えし大人の恋心冷厳なる現世渡る男女の数奇な運命堪りかねる群衆の憎悪何処を見ゆる連綿たるヒトの咎のひとつとなれば罰せられしはどちらとなるにやとか最後にくるりと好転し完結。逸事を記す美しき文のこの物語を読まれたし。
エレアリーナは神の子という特別な存在として生を受け、大切に育てられてきた。そしてある時この世のものとは思えないほど美しい紳士、ロランと出会う。――――そこから全ては始まった。エレアリーナを別の名で呼ぶロラン。夜だけの甘い逢瀬。次第に蘇る300年前の記憶。しかし不穏な殺戮の気配が近づいてくる――彼は吸血鬼?まさか!神の子としての義務と枷。迫るタイムリミット。ロランの正体。その時二人の愛がどうなるのか?必見です!
神に愛され神の祝福を一身に享受する事を許された『神の子の少女』少女は神の子であるはずなのに、刹那の儚さを見せる吸血鬼の『美』に魅了されていた。神に愛されぬ忌むべき存在の不死の王『吸血鬼』本来であるならば、相反するそれぞれであるはずなのに……そんな少女と吸血鬼が出会ってしまった事から物語は進んで行く……神に愛される少女と、神から忌み嫌われる吸血鬼。1人の少女と1匹の化け物の愛は、どうなっていくのだろうか……続きが非常に楽しみな作品である。一読の価値あり。