気狂いエルの好奇心 完結日:2019年6月29日 作者:アンデッド 評価:★★★★☆ 4.1不思議な少女エルがさ迷う果てに垣間見る光景。 作家志望の高校生、木徳直人が残した連作四篇の掌編集。 ※長編小説『木徳直人はミズチを殺す』の劇中劇から抜粋、少し改稿しました。 ※どの話からでも単独で読めます。順に読む方が理解しやすいです。 ※挿し絵があります。 話数:全4話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 女主人公男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 人外 超能力/木徳直人 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
ややネタバレ含みます。心ある機械たちの中でも更に一風変わった存在、気狂いエル。人でも機械でもない彼女の、退廃の世界の一端やその過去の物語です。最初の話は、物質を通して過去を視るというエルの能力と、拳銃の話を経て。二夜では、ホテルで父親を待つ母と二人の娘の話をなぞり。三夜では人を食べてみたいと思った事は、ある? と訊く女性との対面をし。四夜では吸血鬼という男を巡る留置所の話で締められています。どの話の最後でも、過去や現在に触れてなお自由奔放なエルを垣間見ることができます。どの話も劇のようにすんなりと頭に入り、それぞれ設定に引っ張られず独特な印象を与える作品となっています。ちょっとした小話を読んでみたい、というアナタにおススメな作品です。連作で語られる、エルの4つの物語。アナタもエルの紅い両目から覗いて視てはどうでしょうか。