エンジェルハートデビル ～悪魔に心を渡した男と悪魔になりたくない男～

最初のレイスとゴルドの生い立ちのシーンで、鮮明に二人の人格を描かれているのが印象的でした。 作者様のキャラの深い思い入れのある、強さを感じました。 そして５年後、レイスは、アイルという偽名を名乗り、デビル退治専用の傭兵の、対魔剣士として活躍していました。 決して自分の心を渡さないレイスと、悪魔に魂を売り渡したゴルドとの魔界と人間界を繋げる「扉」を巡り、戦いを繰り広げます。 レイスは、鍵を開く能力があるエリーンとの運命の出会いをして、そのまま二人は愛し合います。 読み手が引き込まれる素晴らしいストーリーに、思わず感動してしまいます。 残虐シーンもありますが、より深いリアリティを読み手に感じさせてくれます。 ドラマチックさを演出しつつ、リアルな描写も含んだ、ハイファンタジー作品です。 どうか、皆様にも読んで頂きたい作品です。よろしくお願いします。

ハラハラドキドキの展開が続きます。主人公レイスと、その友人だったゴルドの少年期。青年となったレイスは対魔剣士アイル（通称エンデビ）として名を馳せるようになります。私が惹かれたのは、彼が持つロングソード。そこにもまた彼の過酷で悲しいドラマがあったのです。ヒロインであるエリーンと出会ったアイルは、彼女に惹かれていき、恋心を抱くようになります。しかし、そこにも過酷な運命が待ち受けていて……生き生きとしたキャラクターとセンスの良い台詞回し、設定の重厚さが目を惹く作品です。とてもオススメです！