評価:★★★☆☆ 2.8
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勇気を出して告白をしようと、速水勇夫は倉科智美を喫茶店に呼び出した。
が、いざ告白をしようとしたその瞬間、大地が割れ、轟音とともに二人は闇に飲まれていった。気が付くと光の閉ざされた闇の世界。
脱出方法を探し、光を求めてさまよう二人は、謎の施設を発見する。
東京の一部に壊滅的被害をもたらした謎の大地震。
巻き込まれた6人の老若男女が、日本を襲う戦争の脅威にさらされていく。
普通の高校生、勇夫と智美は、生き延びることができるのか。
世界を飲み込む脅威の正体を知った6人の選択は。序章を終え、現在、第一章連載中!
話数:全44話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
まあ、まだ10話までしか投稿されていないので、これからのことは分からないが、今投稿されている10話まででロボットが合体したことは2、3回ほどである。(10話ながらも240000文字もあるらしく、とてもボリュームがある)ロボットの変形だとか、戦闘シーン等は、あまり多くないから、そういうのが欲しい方にはあまりおすすめできない。(これから多くなるのかもしれないけれど)このレビューのタイトルにある通り、この作品のメインは登場人物の心理描写であると私は思う。登場人物の考え方の変化、人物間の関係の変化などは、本屋などで売られている小説にも劣らないものであると僕は感じる。国会のシーンがあるが、こういう事態に日本国が陥った時にはまあこういう流れになるだろうなぁ…ということが書かれており、僕は気に入っているが、政治的な風刺が嫌いな人はあまり読まない方がいいと思う。
「簡単に読めます」「すぐ読み終わります」「考えずに読めます」そんな「ラノベ」ばかりのWEB小説の中で、ようやく出会えた「小説」。以下、全て現在公開されている第十話まで読んでみてのレビューです。逆算と演繹によって綿密に練り上げられた設定、緻密な心理描写、単なるSFにとどまらす社会までをリアルに描こうとした作品。まだ謎のまま放り出されている細かいものはあるのだが、これも全部伏線として回収されていくことを期待させられる。ラノベではなく、読み応えのある「小説」を求めている人は是非読んでみて欲しい作品である。ただ、SFに抵抗がある人にはとっつきにくいかも。