ベンジョサンダリスト! 完結日:2011年10月1日 作者:山本水城 評価:★★★★☆ 4.4豪華で広大で壮麗ではあるが、恐ろしく過酷な気候環境にある職場。そんな岡野マヒルの職場の最寄駅は、H蔵門線N田町駅。そこには、東京一長かったかもしれないエスカレーターがある。ある朝、マヒルはそのエスカレーターで、あるものを履いた男性を目撃した。 話数:全24話 ジャンル:アドベンチャー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 リーマン 国家公務員 戦隊 玉ネギ部隊 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
朝の通勤、H蔵門線N田町駅のエスカレーター。 そこで主人公・岡野マヒルは、美しくベンジョサンダルを履きこなし通勤する男を見かける。 彼との出会いにより、歯車が動き出す。 市場から消えるベンジョサンダル、そしてその裏に潜む謎。 その謎に迫るのは、愛すべきベンジョサンダリスト達。 新感覚の物語。 ◇ ベンジョサンダルをテーマにした物語など、そうゴロゴロしてはいない。 かつ、そのテーマで最後まで力強く引っ張る。 メインの登場人物4人は、魅力的。 特に「1号」と呼ばれる男……思わず読んでいる方もきゅんとする。 丁寧な書き方と、きちんと妥協なくグイと奥まで切り込む感じ。 これは、いい意味で中々お目には掛かれない。 これだけで充分きれいに完結してはいるものの……続編も本当は期待したく思える。 珈琲にも似ている。これぞまさしく、深く丹精な大人の味わい。