転生幼女 信長の下克上！

このレビューのタイトルでは何を言っているのかさっぱり分からないと思いますが、小説のタイトルを見てもさっぱり意味が分からない事請け合いです。しかし、タイトルだけで敬遠しているあなた、それは間違いです。確かに源平というキーワードに全く関心のない人には向いてないかも知れませんが、義経や弁慶、平清盛、もしくは平家物語を何となくでも知っていれば十分です。見た目は幼女、中身は魔王な北条政子が時代を一気に作り上げようと、為朝、義仲、義経の豪華オールスター軍団を従えて時代を走り抜ける面白さに、一気読みしました。最後は源氏も平氏も巻き込んで日ノ本の全て平らげ、数百年を先取りして新しい時代を切り開いていくそのパワーは、魔王の面目躍如です。これを読むときは、ボカロの千本桜のアレンジ、義経千本桜を動画サイトで聞きながら読みましょう。オススメです！

例によって織田信長は滅ぼされた。 毎回毎回毎回毎回創作の信長は何故滅ぼされるのか。史実がそうだからである。貴方にはゴールでも私にはStartだった。 一部のなろう主人公は元ニートやワープアでアラサー前後、転生先では幼女美少女を侍らす変態だが、まさかホモもOKな信長様が幼女になるとは寺社でも考えない。ニート如きがチートを得るのだから元々チートがチートに転生してしまったらどえらいことになる。 ヒャッハー！ 寺社は焼き討ちじゃ～～！（※たぶん政教分離） しかし男女の違い、実家の経済力にヒャッハー度。妖怪より妖怪な貴族皇族共とこの時代の連中もまた一筋縄ではない。第一の味方ですらモビルスーツより強い。そんな中で始まる源平合戦。勝利なき戦いを制するのは誰か。 このへんないきもの（為朝）は まだもんごるのどこかにいるのです。たぶん。 是非、ご一読を。

遂に、目的の一つである後白河院との対面がかないました。平家の駆逐、全国規模での不穏な動きに対するけん制として、武士の力の結集を宣言し、新しい政治の在り方について、グランデプランを提案し、院に迫ってきました。それに対する院の答えをもらい、第一段階は終了です。しかし言わなかった本音の部分こそが、政子の本領発揮というところでしょう。この時代に「政教分離」を唱えても誰も本気にしないほどの、革命です。果たして政子は、最終ゴールにとうたうできるのでしょうか？そこが見どころになってきました。