評価:★★★★☆ 4.1
いわゆる一種の異世界召喚。
王手高校の一年A組の生徒三十名は、全員チェスメイト王国に召喚されてしまった。全員にそれぞれチート能力が与えられる中、主人公の都(みやこ)理(ことわり)は、敵味方を問わずステータスを見るだけという地味なチート能力だった。
『この魔王を討ち取ると? 知らぬとは恐ろしいものよな、』
その能力で、魔王の能力を見た都は確信した。
これは絶対に勝てないと!『我は寛大である。この魔王に挑むとそこな若造はほざいたが……それは無知ゆえの蛮勇と笑って許そう。沈黙によって肯定した者たちよ、ただ一度の慈悲を示そうではないか』
「私、都理は! 魔王様に一生の忠義を誓います!」自分以外のクラスメイトを全員殺せ、都理の生き残りをかけた異世界殺戮劇が今始まる!
話数:全28話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
真面目に異世界転生ってどんなものが考える観点(日本での)日常の素晴らしさを考える観点「普通」がどんなものかを考える観点が交差してて、とてもタメになります。なろうには珍しい、妄想や願望から一歩も二歩も踏み込んだ作品だと思います。再開直後はどうなるかと、すごく好きな作品であったがゆえに心配がありましたが、いやいや、杞憂でした。申し訳ない。平凡な人の覚悟が切々と語られてます。転生を望む人にこそ読んで欲しいと思います。
「なろう小説」のお約束と約束破りがイイ感じでミックス出来ています。作品のあらすじで書いているあることが全てなのですが、それを勢いを殺さないまま最後まで書き上げているのが非常に良いです。私見ですが、序盤の主人公の判断はそんなに間違ってないですね。物語スタートの時点では王様やお姫様は悪質な誘拐犯な訳ですから(笑)物語としては途中で終わってしまっているのですが、これはこれで非常に良いですね。続編は読みたいけど、これで逆に良いと思います。ヒロインの女の子とどうなるのか?やられキャラは覚醒して立ちふさがるのか?意味ありげなクラスの女の子は?どれも気になりますが。でもこの物語はきっと主人公の人生で一番面白い部分だけを取り出したものなのでしょう。だからこれ以上続けると「なろう小説」のいつものヤツが続くだけの気もします。短いので手軽に読める良作です。
この作品、非常に気になるところで完結しております。まだまだ続きが読みたい!と思う読者も多いでしょう。このレビューを読んでファンを多くしてもっと盛り上がれば続編が書かれるのではないかなあと期待している私もその1人です。クラス全員異世界に召喚されてしまった主人公たちが、王女から魔王を倒して欲しいと話を聞いているときに魔王が現れます。主人公のチート特典である相手のステータスをみるという力で魔王を見た所驚くべき情報が出てきました。そして魔王はこう言います。『我は寛大である。この魔王に挑むとそこな若造はほざいたが……それは無知ゆえの蛮勇と笑って許そう。沈黙によって肯定した者たちよ、ただ一度の慈悲を示そうではないか』「私、都理は! 魔王様に一生の忠義を誓います!」理不尽な力の差を理解した主人公はクラスメイトを裏切って即行で魔王サイドに付きましたとさ 笑
※あらすじ「この魔王には、どう足掻いても勝てっこない」 世界を渡る転移の影響で他人の能力を知覚できる鑑定のチートを得た主人公、都理(みやこ ことわり)は、召喚の場に突如としてあらわれた魔王に度肝を抜かれた。 理は測定不能ですらない超常の存在に恐れ平伏し、早々にクラスメートを裏切って魔王側へと与するのだが……。 ◆◇◆◇ 既存の異世界モノに一石を投じる辛辣で過酷な現実感が魅力の本作は、そんな臆病できわめて人間的な主人公がいかにしてクラスメートたちを殺していくのか、というストーリーである。 ラノベなどで溢れる数多のストーリーがクラスメートに与えていた影響は、捗々しくも彼らの増長を促す要素を加えられてさらに広がっていく。そんな彼らの関係性も本作の見どころ一つとなっている。 理はクラスメートを殺せるのか? やがて生きることについて思い至る自分に気付かされる事だろう。