貴石の奇跡　～浮遊大陸をわたり～

創造主に創られた空中に浮かぶ五つの浮島『ウェルファー』『季主』という創造主の眷属が、季節を維持するその世界に生きる人達。主人公はこの世界で最高職とされる家の息子に生まれ、後継ぎとしてのプレッシャーを感じつつも、様々な人達との出会いを通して成長していく。特に、不思議な雰囲気をまとった美しすぎる旅人との出会いは、まさに運命といっていい。２人の幸せをいつまでも願ってやまない。とにかく登場キャラクター達の深い心理描写が素晴らしく、わかるわかる、と納得してしまう。一度読み始めたら止まらない。とにかくおススメです(*^^)v

空に浮かぶ島々。そこが人々の知る世界の全て。主人公のクレスは大神官の父の指示で島々をめぐる旅に出ます。多くの人と出会い感じること。悩んでいた将来に光が見えた気がした。その旅路で出会った青年レイ。笑い合い、助け合い、二人は空の島々を旅していく。共に過ごしていく中で二人は心の中にある一つの想いを育んでいった。澄みきった夏空のように、陽の光を映す深い海のように。レイの悲しくも切ない真実を知るとき、クレスが選ぶ未来とは――――

空に浮かぶ島。そこで繰り広げられる物語。主人公クレスと旅路で出会う数々の登場人物との掛け合い・交流を通じ、私達読者はこの世界観に魅かれていく。。。なろう小説に登録した「きっかけ」はこの作品にありました！創造主様から託された「手紙」からはじまる大冒険。読み進めていくうちに「なるほど。こう来るのか！？」「次はどうなるんだろう？」とハラハラ・ドキドキさせられます！

空中に浮かぶ国「ウェルファー」を舞台にしたファンタジーです。春、夏、秋、冬、それぞれの島があって、４人の季主が人間や生き物たちの暮らしを守っている……その世界観だけでもわくわくしてきませんか？でも、この物語の一番の見どころは、季主たちの人柄や魅力、人間と同じように抱える葛藤や寂しさ、そして人間との心の交流だと思います。主人公クレスの旅を通して、季主とはどういう存在なのか、どんな思いで人間と接しているのか、そんなことが、美しい情景描写とともに伝わってきます。ウェルファーの歴史の中には厳しい面、残酷な面もあり、現実の私たちの生活とも共通する問題点を、どう解決していくべきなのか、考えさせられる物語でもあります。ボーイズラブ要素ありという設定ですが、さらに広い意味での人間関係、深い意味での愛に溢れた作品です。

次期大神官候補である青年クレスは、創造主リアスに、四季を司る四人の季主たちから手紙をもらう旅に出るよう命じられます。出会った季主たちは個性豊かで、クレスの世間知らずだった認識を改めてくれます。特に夏主レイファルナス。通称レイとクレスは旅の間により親密に……。性格もお互い活動的で、また季主と次期大神官だからこそわかり合える部分もあります。戦争をしないで欲しいとクレスに言うレイ。クレスはその意味を考えながら、旅を続けます。季主に性別はありませんが、クレスとレイは友情を超える感情を抱くようになり、いつまでも寄り添いたいと願いますが、それはあいにく叶いません。そこでクレスが提案したことは――？ボーイズラブ作品といっても本当にほんのり。壮大で作り込まれたファンタジー作品を読みたい方におすすめします。本日、本編が完結しました！ おめでとうございます！

そこは浮遊島の中央に位置する島：主島。そこを治める大神官の息子・クレスは、国の創造主：リアスから【とある手紙】を預かる。『季主の元へ赴き、手紙の返事を皆からもらってきてほしい』その言葉を受け、クレスは主島をあとにする。彼の冒険は始まったばかり……◇◇◇この物語は壮大なファンタジー。春夏秋冬を特徴とする浮遊島を主人公・クレスが旅をする。素敵な仲間たちと出会い、あらゆる事象にふれながら彼は日々成長していく。ときに苦しみ、ときに楽しむ。少年の優しさが読者の心をほんのりと温めるだろう。たいへん素敵なお話です(*´꒳`*)ぜひ読んでみては？