転生した女公爵は婚約破棄された異母妹と暮らしたい。

【２０１９年９月２７日より読書アプリ「まいどく」にて配信をしております。配信に伴い、第一話、第二話の訂正はできなくなっておりますのでご了承くださいませ】
「可愛いアリア。二度もお前を失うなど私には耐えられないのだよ」

女公爵イザベラ・スプリングフィールドには、前世の記憶がある。
異母妹アリア・スプリングフィールドを見殺しにした忌々しい前世の記憶である。それを思い出したのは、アリアの運命の結末と言うべき”婚約破棄”される前日であった。

「婚約破棄をするのならば正式な手続きを交わすべきではございませんか？　スプリングフィールド公爵家と皇太子殿下との婚約は、皇家からの申し出であったと記憶しておりますが」

溺愛する異母妹アリアを救う為、イザベラは前世同様に父親から公爵位を奪い取り、公爵として物申す。

全ては可愛いアリアと一緒に生きていく為！　その為ならば実力行使する事を厭わない。

それで皇族侮辱罪に問われるのならば、皇国を捨てる事も問わない。生まれ持った魔法の才能も剣術の才能もある。公爵位を継ぐ為に学んで来た領地経営や交渉術を使えば、苦労なく生きていける事を知っていたのだ。

「二度と死なせはしない。だから、私と一緒に生きてくれないか？」

これは溺愛する異母妹と一緒に暮らす為、奔走する若き女公爵の物語である。