評価:★★★★☆ 4.3
※2020年2月4日追記
恐らく、結果が出るのは数か月単位で先かと思われます。
毎日様子を見に来ていただけるのは大変ありがたいのですが、忘れた頃にひょこっと確認に来て頂ければ十分ですので、結果については今暫くお待ちください……※2020年1月5日追記
現在、改稿版を公募に出しているところですが、公募先の規定により、審査期間中の本文削除を行っています。
期間後再掲載のため、また頂いたブックマークや感想等を保全するため、このような形でページ自体は残させて頂いています。
悪しからずご理解いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。真面目な地方公務員、中田忍(32)の自宅に、突如可憐な異世界エルフが現れた。
『直ちに液体窒素で冷凍し、知床岬から海底に沈める』という、疫学的に限りなく正しい忍の判断は、事態を思わぬ方向へ狂わせてゆく。敵は現実。
言葉は通じず戸籍もない、危ない魔法で地球を壊す(かも知れない)。
何を食べ何を飲み、何に微笑むのかも分からない。
ないない尽くしの異世界エルフを、忍はあの手この手で社会に送り出そうと奮闘する。
そんな忍を時には助け、時には足を引っ張り、時にはからかい、時には呆れながらも、傍に寄り添う仲間達。
日常に少しだけ紛れ込んだ非日常は、中田忍といい大人達の生き方を、少しだけ、少しずつ動かしていく。
そして、異世界エルフ自身の運命も。時は誰の内にも、平等に流れる。
変わらないものなど、何一つありはしない。ただ一つ、確かな事があるとすれば。
例え異世界からエルフが来ても、この世の主役は人間なのだ。
(旧題:『歯車上司と、きになるエルフ。』)
話数:全1話
ジャンル:現代ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
異世界存在と愛を育む物語は沢山ありますが、この作品、普通じゃないです。エルフというファンタジー存在がヒロインなのにも関わらず、特筆すべきは確かな文章力で驚く程に現実的な描写。とにかく理詰め、かつ合理的な主人公の考えに基づき展開していく物語は、シリアスな笑いとキャラクターたちの独特で秀逸な掛け合い、そしてエルフかわいい尊い…で構成されています。しかし、永久凍土じゃねーの?って感じの冷徹主人公が第二章辺りから変化していくのです。丁寧に綴られる不器用な人間とエルフの軌跡、二人の不思議な関係は愛に変わるの?変わらないの?近づいていく距離感は、まさに絶妙、絶妙です。男性ならば間違いなく楽しめると思いますが、女性から見ても非常に面白いです。こんなに心踊る作品、読まなきゃ損!
いきなり現代社会に現れたエルフを相手に大人たちが振り回されていく様が面白い、シン・ゴジラの前半部分のように対象を取り巻いて外野がわちゃわちゃやってる感。エルフ=ゴジラ、主人公達=政治家と考えれば分かりやすいかも?ただしこの作品には政治家側にもゴジラが混じっているので見ていて飽きません。あと挿し絵機能を上手く使ってるなと思いました。これからエルフと人間の関係がどのように発展していくかが楽しみです。