異海の漂流者・締まらなくても、大真面目・悲劇を侵食する喜劇舞台【劣等少年・天才麗人の航海日誌】

　異界の海で漂流者の旅が始まる。
　無才【落ちこぼれ】の身にて、才を求めるが故。

【彼の目的は、才力(サイクロ)と呼ばれる才能の力】

　雨の中、暗い森を走る一人の男。男を待ち受ける、冷たい雰囲気を放つ綺麗な黒髪の女性【最大壁】。
「無様ですね」
　投げつけられた言葉は、幾度も聞いたようなもので。
　努力では届かない壁を前に、彼は何を思うのか。

　落ちこぼれの少女と、才能に満ちた、歪な黒髪美女・フィルと共に渡る海。
【いつかの友は、努力によって分不相応な高みを目指す・そこは戦士たちの頂点】
　どうにも締まらない・たびたび滑稽な目に遭ってしまう熱血漢の、旅の果てに待つのは果たして――。

【場面破壊・注意】

　第五の海を航海中の落ちこぼれ、天才に嫉妬して爆走珍道中！
　
　雨の中、はぁはぁ言いながら走っていたら、めっちゃ美人さんに出会って衝撃走るっ！！
「なんでだよォッ！？」
　独楽の様にくるくる回転しながら、ぶっ倒れてしまう主人公！！
　鼻水流しながらの叫びは、近所迷惑なので止めましょう。

　そんな感じの奇妙奇天烈摩訶不思議、滑稽量産爆笑上等物語になるかもしれへんな。