悪役令嬢の品格　－悪役令嬢を演じてきましたが、今回は少し違うようですー

既存の悪役令嬢やテンプレキャラに飽きた方にお勧めの作品。新しい切り口のストーリーや一人一人のキャラ描写が秀逸。例えば、主人公のエリーナは悪役令嬢として一切のブレがない。ロマンス小説を片手に悪役令嬢研究に勤しみ、作中とある事実が判明しても悪役令嬢街道を突き進む。彼女の姿は正に「プロ」だ。また、彼女が自身の恋への鈍さを自覚し、自分に恋をする相手に向き合う姿勢には好感が持てる。変に相手を振り回したり、恋心を無意識に弄んだりするような事はない。既存のテンプレ設定ではないのでキャラがより魅力的なのだ。さらに、この作品にかかせないキーアイテムにプリンがある。エリーナがプリン好きのためほぼレギュラーで様々なプリンが登場する。プリンも描写が素晴らしく、美味しそうなので読者間では軽い飯テロになっている(笑)新しいお話を求めている方、プリンが好きな方にぜひ読んで欲しい一作。

悪役令嬢モノといえば、バッドエンドを回避し、ハッピーエンドを目指すのが普通だ。しかし！ここにあえてバッドエンドを目指し、その技術を磨き続ける者がいた！本作の主人公は自称【プロの悪役令嬢】。様々なシリーズの悪役令嬢をこなし、その全てにおいて見事に断罪されてきた。だが新しいシリーズが始まり、エリーナ・ローゼンディアナとなった彼女は、目を疑う！あれ？悪役令嬢に必須のつり目は？縦巻きロールは？しかも私、幼女になってる！？いつもなら表示される、ヒロインや攻略対象の情報すら分からない。戸惑うエリーナだったが、来たるべき日の為に、悪役令嬢の訓練は欠かさなかった。成長した彼女は、攻略対象たちを見張り、ヒロインを探すも、何故か皆から好意を寄せられてしまって！？乙女ゲームを知らない私でも、十分に楽しめました！一味違った悪役令嬢モノを、皆様ぜひともご賞味あれ！

みなさんのが読んでいる悪役令嬢モノに登場する悪役令嬢は【悪役令嬢検定】何級の保持者でしょうか？この物語の主人公は、合格者率小数点以下と言われる【悪役令嬢検定１級】保持者のプロの悪役令嬢です。数多くの悪役令嬢としての立場を全うし、決して自分の役割からはみ出ずに、途中からヒロインに取って替わるような事は、悪役令嬢のプロとしてプライドが許しません。『次はどんな悪役令嬢かしら？』と思いを馳せながら人生に終止符を……目覚めた悪役令嬢検定１級保持者の彼女は慌てます。『今回は、つり目じゃないわ！ しかも髪の毛がドリルじゃないなんて！』数多くの悪役令嬢を見事にこなした彼女に向けて、神は更なる試練を与えたようです。ハードモードな悪役令嬢……果たして彼女は悪役令嬢１級に相応しい活躍を見せてくれる事が出来るかの……

様々な悪役令嬢モノが数多く溢れている中、その新しさと面白さで鮮烈な輝きを放つのがこの作品だ。 主人公エリーナは、今まで幾多の悪役令嬢の人生を歩んできたプロの悪役令嬢。ヒロインをいじめ、最後には見事断罪される、そこまでやりきる彼女にはプロの矜持が光っている。 しかし今回は何かが違う。一体どうなる、プロの悪役令嬢！ 可憐な花のかんばせに悪どい笑みを浮かべ、プロの風格で悪役の台詞を放ちつつ（片手にロマンス小説）意外と面倒見のよい先輩悪役令嬢と共に、エリーナは今日も獲物（ヒロイン）を探して目を凝らす。 眉目秀麗な攻略対象候補たちが、何故か彼女の周りに集まり、彼女の学園生活は予想できない方向へ…… 「ありきたりな悪役令嬢にはもう飽きた」と言う方に私はこれをおすすめしたい。 プロの悪役令嬢エリーナの活躍をご覧あれ！！

『悪役令嬢もの』と言うと、どんなイメージでしょう？「悪役令嬢よりもヒロインの方が本当は悪かったり」「悪役令嬢だったのに更生したり」「ヒロインをいじめて好き勝手暴れたり」……私はそんなイメージでした。でもこの作品は、今までの悪役令嬢ものとはひと味違うようです。主人公は様々なタイプの悪役令嬢を何度もこなしてきた、いわゆる『プロの悪役令嬢』悪役令嬢としてのプロ意識を高く持ち、今度のストーリーも真摯にバッドエンドを目指しています。バッドエンドを目指しているはずなのに……あれ？幼い彼女がこれからどんな風に成長し、男性キャラを攻略していくのか、していかないのか、学園ドラマをふくめ、気になるポイントが目白押しなのです！序盤にして、きらりと光る可能性を秘めているお話。「普通の悪役令嬢ものにも飽きてきたな」という方は、是非読んでみてくださいね！