評価:★★★★☆ 4
侯爵令嬢であるフィーリア・ウェストンは、外見は天使と囁かれるような可憐な少女であるが、刺繍や楽器等を嗜むよりも馬術や武術を好む活発な少女であった。
フィーリアが16歳になり社交界デビュー間近な時、婚約が決まる。
相手は幼馴染で5歳年上の公爵家嫡男であり現在は公爵家が所有するリトラル子爵位を名乗るジークフリード・レイサレルであった。
二人は幼い頃は仲良く遊ぶ仲であったが、とある事故を切っ掛けにジークフリードの寄宿学院入学も合わさり疎遠になっていた。
ジークフリードは類い稀なる才能を開花するかのように学院を首席で卒業後、王宮の騎士団へ入団。先の戦では功績をおさめ着実に上へ上りつつあるという人々の話題と同じくしてジークフリードには想い人がいるという噂がフィーリアの耳にも届いていた。
そんな中、父であるウェストン侯爵から告げられたジークフリードとの婚約にフィーリアは複雑な気持ちになった。
そしてまた、ジークフリードにも抱える複雑な背景と想いがあり…すれ違いながら想う恋物語…
甘さは徐々に増えていく予定です。
初めは甘さは殆どありません。
時代:未登録
舞台:未登録
その容姿を天使のようだと褒め称えられるものの、馬術や武術を好む活動的な少女であるウェストン侯爵令嬢フィーリアは、社交界へのデビューを間近に控えた16歳の時、5歳違いの幼馴染で、このところ疎遠になっていたリトラル子爵ことレイサレル公爵家嫡男のジークフリードと婚約することになります。以前からジークフリードには「想い人」がいるという噂を耳にしていたため、彼が意に染まぬ政略結婚を押し付けられたのではないかと、フィーリアはこの婚約に複雑な思いを抱くのでした。「両片思い」、「すれ違い」というタグから、本当は政略結婚ではなく、二人の想いが通じ合って「ハッピーエンド」となるのだろうと推測していましたが、この作品は奥が深く、ストーリーが途中から違った方向へ進んでいき、思いもよらなかった展開が待ち受けていました。あなたもぜひ一度このお話をお読みになってみませんか。