評価:★★★★☆ 4.2
『王太子妃募集 条件:王太子の球を受けられる貴族女性』
そんな通達が男爵令嬢コニーのところにやってきた。
コニーの家は、とても王太子妃を輩出できる家柄ではない。
けれど、マウンドに立つウォルター王太子を見てからというもの彼に惹かれていたコニーは、この千載一遇のチャンスをものにするため、兄とともに練習を開始する。
ウォルターの投げる球は三球。ストレート、SFF、そして……魔球?!
でも王太子妃になるため、絶対捕球してみせます!皆から一目置かれる公爵令嬢、才能溢れる子爵令嬢、そんなライバルたちと切磋琢磨しながら、運動神経ゼロの男爵令嬢が、恋した王子の妃になるため、がんばっていく物語。
※ 野球に興味がない方でも恋物語として読めるように書いているつもりです。
※ 野球に興味のある方でももちろん読めます。
※ 「ノベルアップ+」にも投稿しています。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
注意:全年齢対象
令嬢物に大型新人がやってまいりました。なんと野球物を令嬢物に組み込んだようです。別に転生とかで事前知識があるわけでもない、そこら辺にいる男爵なので、最初はルールすら知らない状態から始めます。もちろん体力なんてあるはずもない。兄のラルフと一緒に体力づくりから始めていくのですが……豊富にあるのは作者のやきう知識。グラブの慣らしから人差し指と薬指をピンと立てて狐を作るあの謎のサインまでそりゃあもうふんだんに散りばめられています。果たして主人公コニーは皇太子の正捕手の座を勝ち取って立派なバッテリーの妻役……いやいや、皇太子妃になることが出来るのか?夏のセンバツ高校野球より熱い死闘が繰り広げられそうです。実況はきつねのなにか、解説はねこのなにかでお送りしました。ありがとうございました。
まずタイトルがスゴいよね!王太子の球!一瞬、股間の物体か?しかしそれ取ったら王子じゃなくて王女では?とか思ったがそんなことは無く、捕手。キャッチャーのことか、あーあー安心したぜいやいやちょっと待て。王太子野球するの!?それで男爵令嬢がキャッチャーやるの!?落ち着け、まだ慌てる時間じゃない、あらすじを見てみよう。『マウンドに立つウォルター王太子』あかん。『でも王太子妃になるため、絶対捕球してみせます!』意味が分からん!このカオスな世界観で、ガチ王道の恋愛×スポ根!そう!どうみても出オチコメディなのに、……恐ろしいことにきゅんきゅんもするし、泣けるんだこの話……!安心の完結済み作品、18万字ですが一気読みしちゃいましたわー。スゴい。あ、野球の知識は別になくてもOK!身分差恋愛かスポ根のどっちか好きならイケます!両方好きなら最高です!野球も好きなら神作品!