評価:★★★★☆ 4
※Gzブレインゲーム小説コンテストで大賞を受賞しました。現在書籍版が発売中。
ある日、日本中の会社員が大勢消え、気付けば見知らぬ場所にいた。
そこは神を名乗りし者が作りだしたダンジョンゲーム。
神が望みしは8時から17時までのテストプレイ。その1人である鈴木良治は成労建設会社に勤めている係長であり、彼を中心として話が進む。
ゲームでの戦闘。迷宮スマホで覗ける掲示板。そして大事件が起きてしまった現実社会。
ゲームというものを小学時代以降やったことがない、1人のオッサンが、どう変わっていくのか?
最初は1人で恐怖していた主人公であったが、気が付けば……序盤はソロですが、ある階層まで進めば仲間が増えていきます。
掲示板での話が多いので、その辺りをご承知の上でお読みくだされば助かります。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
会社員の主人公達が送り込まれたのは、魔物が蔓延るファンタジーのダンジョン。剣や魔法を駆使して攻略するダンジョンなのに、時間がくれば現実の世界へと戻っていく。その絶妙な調和が楽しい物語です。登場人物が繰り広げる人間模様もさることながら、楽しいのは何といってもダンジョン攻略。攻略本もネットでの攻略記事もないため、皆で試行錯誤するしかありません。彼らは掲示板などで情報を交換しながら、一歩ずつダンジョンを攻略していきます。古き良き時代といっては語弊があるかもしれませんが、その手探り感がたまらない作品となっております。最近、完結した物語なのでエターの心配もありません。散りばめられた謎や会社員達の恋模様。読後感もとても素晴らしい作品なので、ぜひ御一読ください!
舞台は現代の日本。そのはずなのに、神と名乗る者によって突然『ダンジョンゲーム』に放り込まれてしまったのは現代社会を生きる『会社員』たち。しかも『仕事』としてダンジョンを強制的に『テストプレイ』させられることに!慣れない戦闘、謎の掲示板、貰えるのは最低賃金より低い給料。あれ? これはブラック……いや、なんでもない。斬新な切り口からお送りする。世にも奇妙な『仕事』の物語。読者様、是非読んでください。きっと、色んな概念変わります。
主人公達は、ある日突然神を名乗る者によって『ゲーム』のような世界に放り込まれる。――彼らの共通点は『会社員であること』神は、『仕事』として自分の創り出したゲームをテストすることを全員に強制する。時間が来れば強制的に『出社』させられ、時間が来れば『退社』させられる。現実での生活があるなかで、突然この死の体験さえもあり得るテストに巻き込まれた会社員達は何を思い、行動するか。あらすじだけでは、一見、よくあるデスゲーム系あるいは、VR物のように思えるかも知れません。しかし、『係長』『社長』といった役職がキャラの一面として押し出されるなど、この物語では『仕事』が主題としておかれています。その上で登場人物達が個性的にキャラ立てされおり、それが物語自体に独特の深みを生み出しています。皆様にも、ぜひこの新たな切り口で描かれる物語をお楽しみ頂きたいと思い、ご紹介させて頂きます。
神様に目をつけられて、明らかにどの都道府県よりも最低賃金である時給でゲームに参加することになってしまった企業戦士達。残業は無し。他のプレイヤーと掲示板で情報交換をしながら、彼らはダンジョン攻略を目指していく。リアルの仕事との両立に、ゲームがドット絵世代の主人公が挑んでいく。そうですね、おそらくゲームしない人がしたらスライムをポヨポヨとか言い出しますね。ダンジョンのことをはたして会社と呼んで良いのだろうか?残業無しの定時上がりが確約された仕事、そう、これはゲームではない。テストプレイと言う名の仕事である。