評価:★★★★☆ 4
「ようこそ、ここはユミル村です。」
RPGあるあるの看板前に立つ「村人A」としてユミル村で暮らしていたアランの前にある日現れたのは魔王討伐を目指す女勇者のリリーだった。
使えるのは漫才のような無駄なスキルばかりの最弱な少年、アランの冒険がリリーとの出会いをきっかけに、始まる!
村の平和を守り、王国の危機を救い、モンスターと戦う。個性的なメンバーたちと大奮闘。
チート系が流行る中平凡すぎる主人公、ツンデレで時々ポンコツ暴力系お嬢様の女勇者、無口で不思議ちゃんな魔法使い、うるさい情報屋などなど癖が強いメンバーでお送りする愉快な冒険活劇です。
笑いあり、シリアスありの異世界冒険小説!
少年は、繰り返しの日々の先を目指す。
皆さん、退屈な日常をお過ごしの方が多いと思います。 え? 刺激的だよ? ブラック? お疲れ様です。 でも、『決まった日常』に飽き飽きしたでしょ? そんな貴方に読んで貰いたい作品があります。 それがこの作品、『元村人A、繰り返しの日々から抜け出します』です。 主人公は、貴方と同じ『平凡なモブ』として生きる村人君です。 彼は、ただ旅人に村を紹介するだけの職を与えられた人間です。 そんな彼の元に、勇者と名乗る少女が現れ、物語が動き出します。 ただ、ひたすらに定められた運命に逆らう彼の姿に、平凡な日常で戦う貴方の姿が重なるはずです。 さあ、退屈な日常に色を添える為に、この作品を読んでみましょう! きっと、色彩が色付くはずです! 是非、ご一読を(^^)/
本作は、どこかおなじみのセリフから幕を開ける。「村人A」を生業とする主人公は、どこにでもいる普通の村人。故にチートはなく、無双はない。すべては自らの力で勝ち取り、成長していくストーリー。どこにでもいそうなキャラを題材としながら、彼の内面は非常に個性的に描かれる。勇者であるヒロインとのやり取りや、手にした能力を使って上手く立ち回る戦闘シーンなど、随所に彼の個性が散りばめられる。勇者でなく、英雄でもない。それでも彼には彼の人生があり、仕事があり、生活があった。そして、自らが置かれた境遇を悲嘆し、葛藤しながらも戦う道を選びとる。そんな彼の成長物語からはもう目が離せない。情景描写も過不足なく、ストーリー展開はシリアスとギャグのメリハリの付け方が上手いので、間違いなく読みやすい作品に違いない。是非ご一読を。
主人公は「村人A」。これだけで十分、どんな物語なのか気になりますね。「ようこそ、ここはユミル村です」まさか、いつも聞き流していたこのセリフがれっきとした仕事であり、職業だなんて思いもしませんでした。そして、その背景にも意外なドラマが…。この物語はそんな彼が自らの境遇に葛藤し、勇者と出会う所から幕を開けます。ツンデレでまだ大して強くない勇者。彼女との掛け合いは特にお薦め。ネタバレなので伏せますが、とにかく魅力的なキャラ達とこの後沢山出会います。決してチートとは呼べない能力を上手く使いこなして戦う、頭脳戦とも言えるべき戦闘シーンは見応え抜群!主人公の成長が実に小気味よく、コミカルに描かれています。非常に読みやすい王道展開に独自のスパイスを利かせた秀作です。いい加減、俺ツエーに飽きて来たそこの貴方!ここにもっと面白い冒険譚が埋もれてますよ!
なろうといえば、最強無双の主人公が多いですね。モ○ンガ様など。この作品では、少年(村人A)が主役となります。王女の勇者様と出会って、冒険の旅となります。ボーイミーツガール! エクスチェンジという特殊能力を得るも、使い方次第ですね。主役は未熟で弱い。それゆえに、成長を楽しんでいけます。性格的にも頼りないところがあるも、伸びていきそうなキャラをしています。
村人Aである主人公が、王女で勇者の少女と共に魔王を倒す旅に出る。シンプルなストーリーゆえに頭の中にスッと入り込んでくるので、読み易い文章と相まって気軽に読み進められます。レベルやスキル、職業といったゲーム的な要素も出てきますが、あくまでキャラの個性を際立たせる補助的なものなので、ステータス表示とか苦手な人でも問題無いと思います。将棋に浴衣、カレーやラーメンなどが普通に存在する世界観も特徴的。仲間との出会いや冒険を通しての成長もしっかりと描かれています。特に戦闘はチートで無双といった展開ではなく、機転を利かせたスキルの使用や仲間との連携がメインで読み応えは抜群!どこか懐かしい少年の成長物語は人を選ばず楽しめること請け合いです。
異世界物ですが、主人公はチートどころか能力すら持っていません。タイトル通りにまさしくRPGゲームの初めの村に出てくるような村人Aとしてストーリーが始まります。 能力も戦闘経験もなくて大丈夫なのか? と気になり先に読み進めるうちに起こる事件と、新たなキャラクターとの出会い。ただのモブ役であった少年は時折ギャグを挟みながらも、自分にできることを精一杯やってトラブルを乗り越えます。その姿には思わず頑張れと声をかけてあげたくなる。 また、この小説ではカスタムキャストを使用して挿絵としているため、可愛らしいキャラクターがどんな顔立ちや恰好をしているのかわかりやすいです。筆者の推しは情報屋のポーラと魔法使いのセシア。可愛い。 いい加減主人公無双物も飽きたなーそればっかりだなーと思うのならご一読を。思わなくてもご一読を。 作品を読んでブクマしておくかい? →はい いいえ