評価:★★★★☆ 4.3
現代日本のその辺にあるような無認可幼稚園そろもんには七十二人の天使がいる。
この園の保母さん、遠藤には秘密があった。かつて勇者として七十二柱の悪魔と熾烈な争いを続けてきた記憶は今世において毛の先ほども受け継がれておらず、潜在意識か深層意識か、中二的素養だけが顕在化してしまっていた。波留「遠藤先生! 眼帯なんてしてどうしたんですか! だ、大丈夫ですか?」
遠藤「あっ、いやこれは別に……ごにょごにょ」無垢で無邪気で悪意の欠片すらも持たない七十二人の『あくまで』子どもたちと転生勇者の世界を巻き込む今世の戦いは当面の間、諸事情により幕を開けない!
話数:全119話
ジャンル:仕事もの
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ソロモン七十二柱の悪魔の生まれ変わりである園児たち。しかして、その実態は、まるっと愛くるしい天使たちなのだ!生まれ変わり設定がついていますが、とくに記憶所持をしているわけではないので、(一部のキャラクターにその片鱗は見られますが、厨二病的に処理されている)難しい神話的な知識などは必要なく、普通に「ちょっと変わった先生&園児の、ほのぼのようちえんもの」として読めます。「こどもってこういうことあるよね笑」という感じのおこさまあるあるや、特定の年齢層を狙った懐かしパロディネタ、個性が強い先生達のヘンテコさなど、手を変え品を変え、クスリと笑わせたり、ほのぼのさせたりと、ページをめくるごとに味の変わる一話完結型作品。「おっさんホイホイにひっかかる自信があるぞ!」という方や、日常ほのぼのコメディがお好きな方、ぜひお手にとってみてください。
レビューを書いてみたいと思い、どうせならお返ししようと思って覗いてみたこの作品ですが、読み始めてからすぐに最後まで読んでしまいました。1話1話が短いのでするすると読めますし、基本的にゆるゆるな幼稚園の日常風景の中で、ちょいちょい入ってくる主人公と子供たち(悪魔たち)の異世界要素が面白いです。「あ、そこにそれが来るんだ!?」という驚きもあります。是非、数話だけでも目を通してみることをお勧めします。
地上に再び現れた悪魔を抑えるべく、かつて勇者として七十二柱の悪魔を討ち果たしたエイリーンは聖母として転生するのだが……転生先は、なんと幼稚園の保母さん。でも彼女の過去も使命も記憶の彼方で、折に触れて中二病として発現するばかり。そんな残念なエイリーン改め遠藤先生と、かつての七十二柱、今はあくまで幼気な園児の幼稚園日常バトル!幼稚園や園児にありがちなネタに、悪魔のエピソードや中二要素を上手く絡めたコメディです。一話完結でテンポも良く、文章も読みやすいのでさらりと楽しめます。また、散りばめられた小ネタの元ネタ探しも楽しいです。ハイテンションな笑いを求める方、というよりはくすりとしたい方向けでしょうか。スキマ時間にちょっと気晴らししてみませんか?
世に転生物としてカテゴライズされた作品は数多くある。それらを評価するときの常套句がある。『設定や世界観の良さ』『キャラクターがかっこいい!or可愛い!』『シナリオヤバい!伏線ヤバい!』そして『 発 想 の 勝 利 』である。この作品はまさにそれ。どうしてそうなった?!な要素盛りだくさんである。 かつて世界を救った英雄達が雁首揃えて転生→幼稚園の先生になりましたーいやいやそう来ますかと!しかも、それだけでは終わらないかつて世界を恐れさせた72柱の悪魔も転生→幼稚園児になりまちたーお前どないすんねんこれぇ!なお本編読む→わりとどないにかなっとるやんこれぇ!掛け合いのテンポといい厨二病まっしぐらな幼稚園児どもといい、とにかく笑える。しかも前書きに転生前の悪魔情報書いてあるから、本編との落差がすんごいくれぐれも電車の中では読まないで欲しい、マジで
まるで紙面の4コマ漫画のような安定した面白さがあります。キャラクターもそれぞれ強すぎないクセがあり、テンポの良い会話と相まっていちど読み出したら最後、なかなか区切りをつけられません。コメディですが、ドッと笑うものではなくどちらかといえばジワジワ系なので、思い出し笑いが禁じ得ない時もあります。何より、ひとつひとつのエピソードの完成度がすごい!
悪行の限りを尽くした七十二柱の悪魔を討ち果たしたエイリーン=エンドゥーとその仲間達。 人為らざる力を得た彼女達はヴァルハラへと導かれる。 しかし、七十二柱の悪魔は再び地に現れてしまった。 神との謁見により『聖母』として地に降りる事を命ぜられたエイリーンは秩序維持の為、『記憶を消去され身体能力を奪われ、社会に適合するような存在として』地上に送り出される。 そして始まる戦いの日々。「いったっ!」「ゆうしゃよ。この『せいけんえくすかりばー』のいりょく。とくとあじわうがいい!」 舞台は幼稚園。 厨二病を拗らせた保母、エイリーンこと遠藤恵里。対するは悪魔のように可愛い七十二人の園児達。個性豊かな仲間にも囲まれて、無認可幼稚園そろもんは今日も賑やか。 一話完結。読み口すっきり。心に優しい幼稚園コメディ。『おいでませ!!無認可幼稚園そろもん』 読めばクセになりますよ!
ストレートな感想はめっちゃ面白かったです。厨二病と幼稚園の先生なんて発想この作者さん以外誰も思いつかないんじゃないですかね?小説の自体の話をすると、1話読み切りタイプのギャグコメディでどれをの読んでも安定の面白さがありました。自分が1番面白かったのはやっぱり、山田先生が警察に連れていかれるところですかね笑このレビューを読んだ方は軽い気持ちで読めるので是非読んでみてください!