評価:★★★★☆ 4.2
大賢者により魔王が封印され早600年。
名門フェルバン魔法学園になんとか合格した田舎者のアルフレッド・エバンス。しかしあまりに馬鹿すぎて学内カースト最下位のFランクである召喚科に配属される。他にも問題児ばかりの召喚科だったが、何とか最初の課題に挑むことに。
自分だけ召喚獣を見つけられないまま途方に暮れたアルフレッドだが、ヤケクソで召喚魔法を使ったところ何と自称魔王がやって来た。
自称魔王はアルフレッドがかつて自分を封印した大賢者であり、ついでに自分はその恋人だと言い張る。果たして彼はこのツッコミどころ満載の状況から早退する事ができるのか?ファンタスティック馬鹿共の未来はどっちだ、ファンタジー学園コメディ開幕!
◇完結済みです。ちょうど本一冊分程度ですのでお暇な時間にどうぞ。
◆本作品はカクヨム様、セルバンテス様にも投稿しております。更新日や時間に差異はございません。
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
この手の作品は普通、主人公が召喚される側になる。それは読者=現実の人間だからであり、読者が読みたいもの=感情移入できる主人公という構図から導き出される当然の結論だ。だが、この小説は主人公が召喚する側であり、最初からその世界の常識を持った状態で始まる。そこにこの小説の妙味がある。普通に考えれば、そんなものは単に作者が書きたいものを並べただけの設定集にしかなりえない。だが、この小説は作者の巧妙な計算によるものか、あるいは読者の読みたいものとたまたま一致したのか、ずれがない。予想を裏切り、期待は裏切らない。まだ中盤に差し掛かったところだろうが、読み始めても損はない作品だ。