異世界喫茶のマスターさん 完結日:2011年9月15日 作者:ALICE 評価:★★★★☆ 4 こことは違う異世界……魔法があり、魔物のいるこの世界に呼び出された水森氷雨は、この世界で暮らし、やがて喫茶店で生活する。ともに生活する従業員、そこにやってくる客たち、そして世界に存在する『大迷宮』の物語。 話数:全63話 ジャンル:ファンタジー 異世界ファンタジー 登場人物 主人公属性 主人公は強い 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:喫茶店異世界 雰囲気:ほのぼの 展開:未登録 その他要素 ただし上には上がいる 戦闘有り 異世界転移 注意:残酷な描写あり なろうで小説を読む
このごろよく異世界系の小説を見かけるけれど、この小説は一味違うバリエーション豊かな魔法に、情緒溢れる氷雨(主人公)の仲間たち、そしてこの物語の要となる数々の強敵。正しく王道な冒険ファンタジーだ。手に汗握る緊迫した戦闘シーンは、まるで自分がその場に居合わせているかのように感じるほどの、きめ細かい描写で描かれている。伏線もしっかりと回収しているし、特に物語の展開や内容も違和感なし。なんといっても読んでいてとても気持ちの良い言葉のリズムなのでスラスラと読める。本当に素人による作品なのだろうかと疑いたくなるほどの出来栄えである。読み終わってももう一度読み返したくなる、そんな作品だ。ぜひ一度読んでみてはどうだろうか。
この物語はとある少年が異世界へ召喚され、成長して喫茶店を開くのですが、そこでの交流が細やかに、ときにコミカルに描かれています。街の静かな一角にある喫茶店『旅人』のマスターになった彼「水森氷雨」は、一人の人間として、お客様が安らげる空間を作り出し、そこで様々な人(人外も含めて)と出会います。彼を召喚した師の遺した知識と力を使い、強い相手との激しい戦いをしたり、更に強い相手との心温まる交流をしたり。様々な色糸で織り成された、上質なタペストリのような物語です。