評価:★★★★☆ 4.2
ある日、友人と共になろう系のアニメ・小説を小バカにしていたオレ、矢川誠一。
そんな時、隣にいる学園一の美少女にしてお嬢様、華流院怜奈が話しかけてきた。
眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能で学園のアイドルとも呼べる彼女が初めてオレに声をかけてきた。
その内容は――「ねえ、あれのどこがクソだったの?」
初めて見る学園一の美少女の静かな怒りの顔であった。
※小説家になろう、カクヨム、LINEノベル、ツギクルにて掲載しております。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
小説投稿サイトにはたくさんの小説が投稿され、その中でも書籍化されるのは極わずか。それほど凄い小説なのだなと思ってしまうんですが、だからといって、万人受けするわけではなく。本作は、書籍化したものの主人公の趣向に合わなかった小説への批判を友達同士とやってるところからスタートします。批判は上っ面のものではなく、本当に読み込んで行われるのですが、その批評はサイトに投稿されるわけではありません。あくまでも、作者に届かない身内だけ。ただ身内だけだったはずの批評は、その作者に届いてしまいます。作者と読者のリアル。好意などと絡み合って、すごい楽しいお話になってます。読者でありながら、作者になった気持ちで読んでみませんか?
なろう発の小説やアニメを見ていると、誰しもが「こんなのアンチスレやニコ動のコメントでも見なきゃ見てらんねーよ!」というトホホな作品に出会う事であろうと思います。これは、そんなクソ作品に魅入られた一人の漢と、その作者である隣の美少女との奇天烈極まる交流を描いた作品です。とあるなろう作品をこき下ろしていたら作者で学園一の美少女である華流院さんに突っかかられ、「真面目に批判する為に」作品を読み込むにつれそのクソさが病みつきになっていく主人公の誠一君。また彼の言動がいちいち「あーそれある!」と共感出来ると同時に笑いを誘うのです。更ににその作品のファンになっちゃった不良少女に、クソ作品にのめり込む彼を己の作品の虜にせんと目論む売れっ子なろう作家の転校生が加わりもう全く先の見えないテラカオスな展開に目が離せません。とりあえず一読を!!ただしあなたの腹筋の安全は保障致しません(笑)