評価:★★★★☆ 3.6
アックス王国の第二王女キャシィ・アクスは、二十歳の誕生日、親が決めた相手と結婚しなくてはならないことになってしまった。それも、結婚する日の数日前になって聞かされたのだ。
その結婚相手は、隣国ピシアのリンツ・フローラ王子。
結婚相手を親に勝手に決められたことに複雑な心境になりながらも、キャシィは、リンツとの顔合わせの日を迎える。
だが、その日、約束の時間が来てもリンツは来ず。
しかも、少しして遅れてきたリンツはとても呑気で、さらに、キャシィが思っていたよりもずっと年上だった。そうしてリンツと結婚したキャシィは、彼の国であるピシアで暮らし始めることになるのだが……。
著作者:四季 無断転載は固く禁じます。
※2018年12月7日〜2019年1月20日に書いた作品になります。
時代:未登録
舞台:未登録
注意:R15
政略結婚により他国の、それもかなり年上の王子様に嫁いだヒロイン。陰謀や愛憎渦巻く、ドロドロの重い話……では決してない。むしろほのぼの、肩の力を抜いて気軽に読める。マイペースだけど、とても優しくて器の大きいヒロインの旦那様。年上男性の良いところを充分に凝縮した、理想の夫像ではないでしょうか。初めは旦那様である王子に振り回されているように感じるヒロインけど、一緒に行動するうちに、だんだんとその良さがわかってきて……。平行線はやがて、いつか交わることになる。そんな感じ。
“恋愛モノは割とドロドロと、こっちの気持ちもしんどいものです・・・でもこの作品はドロドロ無し!!フワフワしていて好きです!! “”二人””の心の距離を縮めるのは意外に難しいものですが、そこを呑気王子が如何に頑張るか!! でも彼は無理にやたら頑張る感じでは無く自然です、彼の持って生まれた才能☆ですね そしてその才能☆を持っているのにそれを誰にでも使うのでは無くて〈嫁いで来た妻〉に向けてだけ発揮した☆ そのストレート感が良かったです!!二人のセリフのやりとりも【年齢差】ならではの雰囲気があって、引き込まれているうちに読み終わった時に〈何だか幸せ感〉が貰える作品です☆ オススメです☆”