『異常五感』である私は、私を救ってくれた彼女とほのぼのと暮らしたい

私、ミラには特殊な能力がある。『異常五感』と呼ばれる10歳の誕生日になる女の子でまれに発生する能力だ。私の能力は『手で触れた生物の記憶を見る』というもの。これは魔法ではできないことであり、私にしかできないこと。
私はこの能力を使って人の記憶を盗み見、この『異常五感』所持者、またの名を『異端者』を監視する施設から脱出するのが夢よ。
でも、その夢は思わぬ形で叶うこととなるのだった。
ある朝起きると、施設は炎に包まれていた。絶望の中、救ってくれたのがリニカちゃんという美しい女の子。その子に初めて会ったときは思わず見惚れてしまった。
そして、彼女と一緒にこの『異端者』に厳しい世界を生きていこうと決意する。
施設から出るという夢が叶った今、次はリニカちゃんと安心して暮らせる家を持つことが夢かな。お金もなにも持ってないけどね！
それに、朝が弱くて時々私をドキッとさせるようなことを言うリニアちゃんが可愛すぎる！
もう……ずっとリニアちゃんと居たいなぁ……なんてね。
恥ずかしくてこんなこと言えないかな。