評価:★★★★☆ 4.2
※2019.9.2 番外編「マイ・スイート」追加
「一年間、王子の身代わりをつとめてほしい」
女官見習いとして王宮勤務をはじめたばかりのサトリは、ある晩、国王の密命を帯びた騎士シュリにさらわれて、雪深い田舎町のとある館へと連れ込まれてしまう。
そこで待っていたのは、どう見ても美少女の王子アキノと、眠そうな青年のタキ先生。
女装をやめない為に王宮にいられなくなったアキノだが、隠遁先でも女装をしているとの噂を避けるために「王子役」の身代わりを探しており、アキノに顔立ちが似ているサトリが選ばれたという。
男装をした上で、王子の身代わりとして、王子らしく行動することを求められたサトリ。変わり者の同居人や王子に愛を注ぎまくる青年に支えられながら、やがて向き合うある「秘密」の話。※わたしの作業環境(PC、スマホ)では確認できないんですが、数名の方から半角空白などの部分に文字化けがあるとのご指摘を頂いております。お見苦しい点本当にごめんなさい、確認できないので消すこともできず……
※挿絵表記がある章にはあとがきにイラストあります。(提供:汐の音さま てるるさま)
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
深夜の王宮。女官見習いの少女が騎士に拐われる。 …おおごとですよね? ですが、そうはならない。拐われた少女――サトリがとても達観しているのです。 冬の雪原きらきらしい極寒の中、走り抜ける幌馬車。 「ぶにゃあぁぁ」と鳴くでかい長毛種の猫。 黒髪の長身超人・タキ先生。 身代わりをつとめる相手となる美少女姿の王子・アキノ。 辿り着いた館で一年間男装で過ごすこと。それがサトリの新しい仕事になりました…が。 曲者ぞろいです。 タキ先生なぜそんなにハイスペック。前世は偉業を成した虫(推定)で、来世は便所バッタ(希望)ってどういうこと。タイトルの「人間一回目」ってそういうこと? 先生の奇行。サトリの思考回路。アキノのサトリへの溺愛。魔王じみた光の貴公子(推定:人間十回目)まで現れて… 言葉が。行間が洗練されて非常に読みやすいコメディーです。 さぁ、どうぞご一読あれ。