評価:★★★★☆ 4.2
冬休みに、バーミンガムのグリーンウェイ伯母さんの家に遊びに来たチェイミーは、屋根裏部屋で、古ぼけてはいるけれど、小さくて可愛い、オルゴールが隠されているのを見つけました。その、縦縞猫の陶人形がふたに付いたオルゴールこそ、様々な動物たちが人間と同じように暮らす、〝オルゴールの国〟へ続く、不思議な入り口だったのです。
案内役のカピバラのロジャーに導かれて、チェイミーは猫のムッシ王が住むお城や、にぎやかな街の様子を、楽しく見物して行きます。ところがやがて、オルゴールの国が抱えた問題や、隠された秘密が、しだいに明らかになって行くのでした。※この作品は、ゲームブックの形式で書かれています。
ゲームブックとは、いくつかの筋書きを楽しめるように作られた小説の事です。
読み進め方は、【オープニング】の前書きに記してあります。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
屋根裏部屋で見つけた古びたオルゴール。結びつけてある紙片には『三十三番の歯車はベルナルドに、鍵はウォルコットさんに預けてあります。』と書いてあった。この紙片を元に主人公のチェイミーはオルゴールの謎を解いていきます。でもこれはただの物語ではないんです。ゲームブック。読者であるあなたが主人公のチェイミーとなって、物語の未来を決めるんです。謎と不思議のいっぱい詰まったオルゴールの国での大冒険があなたを待っています!さぁその蓋を開けて大冒険に出かけよう!
皆さんは「ゲームブック」をご存知ですか?物語を読み進めて行く中で選択肢が出てきて、その選択によって結末が変わるいわゆるマルチエンディング形式の小説です。今回ご紹介するゲームブックは、たくさんの動物たちが暮らすオルゴールの国へ旅立つことになったある少女の物語。お話のエンディングは全部で3種類。この中のたった一つで全ての謎が解明されます。1回目。あらら、なんだかスッキリしない終わり方です。2回目。さっきよりは良くなったけれど、もう一声!3回目。やっとハッピーエンド……!! よかったあ。ハッピーエンドへの道のりはなかなかに難しいですが、到達したときには涙ぐみそうになります。さあ、皆さん。今一度、オルゴールの国の謎解きに挑戦してみませんか? トゥルーエンドは思わずオルゴールに耳を傾けたくなるような、とても優しい結末ですよ。