評価:★★★★☆ 3.8
主人公は高校一年生の少女・天辺美園。
彼女の通う学校は「慈円多学園」。学校のモットーは「女子たるもの、野獣であれ!」
全女性の地位向上と生活安定のため、日夜「肉食系女子」を育成するための教育を行っている。男子生徒は「イケメン、金持ち、スポーツ万能、天才、由緒ある家柄」の最低2つはクリアしないと入学できない。
そして
「男子生徒は女生徒の手作り弁当を十日間連続で食べた場合、その女生徒と結婚を前提に付き合わねばならない」
という鉄の校則が存在する。美園は、全校女生徒の憧れの的である「ファイブ・プリンス」のリーダー・赤御門凛音に弁当を食べてもらうために、毎日知恵を絞り、奔走する。
だが様々な妨害やライバルの出現により、その望みは中々達成されない。いつも食べてもらえない弁当は、幼馴染の男子・中上兵太に三百円で売っている。
しかしその状況と兵太の無神経な発言が、いつも美園を苛立たせる。
「イケメンで大金持ちの御曹司の婚約者」という地位をかけて、今日も乙女達の「弁当お届けレース」が繰り広げられる。2019/9/11
第一章をカクヨムにてリニューアルして投稿しました。
6.5万字→10万字に加筆し、新しいエピソードを加えています。
ぜひご一読ください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891080878
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
いやあ……そう来たか、という感じでしたねwww数あるラブコメの中で個性を押し出す点においては、この作品は最上級に素晴らしかったかもしれませんどのようにして弁当を食べさせるのか、というお話だと思い読み始めたのですがまさか力業とは思いませんでしたこのヒロイン、かなりダッシュしますコーナーで差を詰めたりします(?)それにラブコメとしてもレベルが高く読んでいて非常に楽しかったです人間関係や、そこで生じた数々の試練などが分かりやすく面白く描写されていたと思いますとにかく読んでいて楽しい物語でした皆さんも、ぜひぜひ「あな弁」を読んでみてください!
ラブとコメの絶妙なバランスで織り成される物語、それがこの、「あなたにこの弁当を食べさせるまで!」 設定も斬新で、かつ何を差し置いても面白いとしか言えなくなる面白さ!! 一気読みしても、それが苦痛でも何でもなく普通に読めるくらい、どんどん引き込まれます! 内容としても他のラブコメのようにラブの要素が強すぎるわけでもなければ、コメに振りきっているわけでもない。 全体としてはコメディ要素が強いのかもしれませんが、ワード選びのセンスが秀逸すぎて正にラブコメ!!です。 構成としても学園行事に沿って色々な要素が出てくるので、おそらく老若男女すべての好みを網羅しています。 アニメ化などの映像化したらきっと美園など可愛いのでしょうが、これは活字で読むからこそ面白い!! 是非、活字で読んでいただきたい!!! 続編もあるようなので、そちらもお薦めですよ!
まるで少女漫画のようなドロドロの展開に、弁当を配るという意外性が合わさった家庭的なんだか野獣なんだかわからない作品!!!! しかしそのわけわからなさが最高に面白い!! 野獣であり、女子力も高いストーリーはメインの弁当描写にも手抜かりはなく、かなり美味しそうに描写されている。また、男性キャラクターや女性キャラクターもインパクトがあり、学園ラブコメとしてとても楽しめた。
慈円多学園にはルールがある。『男子生徒は女性生徒から弁当を十日間連続で受け取ったら、その女生徒と生涯において責任を持つ前提で交際しなければならない』本作の主人公天辺美園はとあることがきっかけで赤御門凛音に恋をする。しかし、彼はカースト最上位ファイブ・プリンスのメンバーなのだ!男女比3対7のこの学園において恋愛は狩りなのである!この特徴的な作品の根幹となるこの設定、非常に興味を惹く。明日ドラマ化されてもおかしくないほど面白い。美園の反骨心は主人公としては理想的だ。個性豊かで容姿端麗なライバル達より上に立ち、いかに愛しいの王子様へ弁当を届けるのかずっとハラハラで先が気になる。弁当競争に敗北した時は慰め……弁当を食べられる幼なじみがいるのも王道と言えるだろう。特徴的な設定の中の王道なラブコメ、好きな人にたまらない。是非ともオススメしたい。
本作は女尊女偉を掲げた『慈円多学園』にて、「女性の弁当を10回食べたら婚約者にならければならない」という設定を軸に展開されるラブコメです。頑張る女の子と言うに相応しい、主人公らしい気概を見せ、校舎内を疾走します。読んでいて熱くなるような展開に、ユーモアある台詞回しが光ります。人間味ある葛藤、心理描写はリアリティが高く、物語のへ没入度を高めます。『女子たるもの、野獣であれ!』斬新な設定をしたカッコいい主人公を読みたくば、是非本作を読んでください。必ずやお気に召すはずです。
凄まじいエキセントリックなパワフルさを感じざるをえない、そのへんの平凡なラブコメを薙ぎ倒すかのような、突飛なアイデアで一点突破している剛腕な作品。弁当を連続十回食べさせることができれば、意中の男子と結婚することができるという鉄の掟。イケメン御曹司に手作り弁当を食わせたい、そして夢の結婚へとゴールインしたいという肉食女子の欲望のために構築された世界観が、まず今までにない笑いとスリルをもたらしている。突飛な設定だが、極上の食事描写と緊迫のレース描写が迫真そのもので、命懸けの弁当バトルが彼女たちの「リアル」であることを惹き立てており、手に汗握る、涙あり笑いありの斬新かつ高尚なエンタメへと昇華させている。とにかく読め。そして、走れ。そうとしか言いようがない魂の作品である。
「慈円多学園」には、あるルールが存在する。「男子生徒は女生徒の手作り弁当を10日間連続で食べた場合、その女生徒と結婚を前提に付き合わねばならない」女生徒達は、意中の「金あり地位あり会社あり」の選ばれしイケメン達の隣に座る為、今日も苛酷なサバイバルレースを走る――。突飛な設定の勝利と言えるラブコメ作品。主人公の美園の、弁当レースにかける意気込みも細やかに描写され、本人のサバサバした性格も相俟って、素直に応援したくなる。……が、性格超イケメンの幼馴染・兵太の存在もあって、読みながら、ふたりのやり取りにハラハラする事請け合いだ。ふたりの行く末は、是非とも本作を読んで見届けて頂きたい。あ、そうだ。夜中にこの作品を読む時はご注意を。グルメマンガ顔負けの、細かい料理描写で、ついつい何か食べたくなったとしても、当方は責任を持ちません(笑)。
【男子生徒は女生徒の弁当を十回食べたら、その婚約者にならなければならない】という設定が面白い。そのために女子同士で、壮烈なお弁当お届けレースが繰り広げられる。主人公は足が早く料理が得意なこと以外は、普通の女子校生。それが学園一の美女達を相手に、ガチンコのバトルレースを展開する。所々絡んでくる主人公の幼なじみもキーポイントだ。食を題材にした小説はいくつかあるが、それにレース展開を組み合わせた点は、中々面白いと感じた。弁当を作るシーンも、丁寧に書き込まれている。が、ここはもう少し削ってもよいのではないか。読んでいて熱いラブコメだ。そして勢いは感じる。なお話はいったん完結しているようだが、第二章として続編を再開するらしい。どういう展開になるか、今までの勢いを維持できるのか、気になるところだ。