ランプを片手に異世界へ 完結日:2019年8月31日 作者:烈斗 評価:★★★☆☆ 3.4ごく普通の女子高生、安住若葉は偶然にも魔法のランプを見つけ、最強の魔人イフリートを召喚する力を手に入れる。 ランプを狙う謎の悪魔に異世界に連れてこられた彼女は魔人と共に異世界を冒険し、吸血鬼、エルフ、半魚人等、個性豊かな亜人達を仲間にしていく。 ※この作品は完結済みです。 話数:全400話 ジャンル:アドベンチャー 異世界ファンタジー 登場人物 主人公属性 女主人公 職業・種族 亜人 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 チート ヒストリカル 女子高生 無双 異世界転移 群像劇 注意:R15 なろうで小説を読む
長い物語だ。投稿されている分まで読むのも、半端な労力ではない。けれどその価値は十分にある。現世から異世界に。タイトルどおりに祖母の遺品を手に少女が飛ばされるところから始まる物語は、しかしその異世界に住む数多くのキャラクターそれぞれにスポットを当てた物語である。控えめな性格をしている主人公のワカバはもちろん活躍をしつつ、しかし他の多くのキャラクターのひとりにすぎないという点が特徴的。この世界には多くの者が生きていて、それから長い歴史がある。それぞれが生きてきた背景が描かれて、世界を細部まで作っているというのがわかる。そんなキャラクターと出会い、対立したり仲間になったりを繰り返していく。前に登場したキャラが忘れた頃に出てきたりして面白い。それぞれのキャラの生き様が有機的に交錯する物語。まさに群像劇と呼ぶに相応しい小説だ。
祖母の遺品から現れたのは、炎の魔人、イフリートだった。一つのランプをきっかけに、安住若葉は異世界の住民による襲撃を受け、異世界へと紛れ込んでしまう。 頼りになるのは、ランプから現れるイフリート。 彼と力を合わせながら若葉は窮地を乗り越えていく。その行く先々で現れる、エルフや吸血鬼、半魚人……。 彼らを仲間に加え、異世界を彼女は渡っていく。 行く先々で事件を解決しながら仲間を増やし、また進んでいく。テンポよく物語は進み、仲間も増えて旅はどんどんと楽しくなっていく。一人称視点であり、コミカルに物語が進むので肩ひじ張らずに読んでいける。 ランプの精と、ファンタジーの住民たちを従えて、若葉と共に異世界の旅を満喫しよう。