評価:★★★★☆ 4
亡国の王子は「眉目秀麗」「明朗闊達」「有智高才」と四字熟語に事欠かない希代の天才。
かたや私は冴えない弱小国の第四王女。彼と出会えたのは、ある種の奇跡でした。
一目惚れした初恋の王子。お近づきになれるかと思いきや、彼には「僕の存在意義」と豪語するほどの美しい妹がいて……?
一見完璧な王子には、残念過ぎる唯一の欠点がありました。地味ッ子で弱々な王女が、シスコン王子に惚れてしまったお話です。
※本文のほとんどが主人公の一人称語りです。
単体でも読めるように書いていますが、『没落の王女』スピンオフです。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
注意:残酷な描写あり
お姉様たちの嫌がらせに日々、耐えるヒロイン。それを耐えられるのは歌があり、自分のお世話をしてくれる侍女の存在もあります。ひっそりと歌う事が好きなヒロインは、もう1つ違う趣味があります。女性は綺麗を磨く事に日々を費やしますが、ヒロインは本が好きである事。それも考古学です。女性があまり好まれないものを好きなのは、歴史に触れる事で昔の人の想いが知れるからと言う事。そこに現れるは大国の王様。彼は妹が好きなシスコンです。何でも妹を基準に第一優先としております。そんな彼も考古学が好きでヒロインと話が盛り上がります!!ちょっとしたことをきっかけに、会う機会が増えていくヒロイン。そんなヒロインの心の内を皆で読んで、物語がどんなふうに転がるのか読んでみて下さい。健気なヒロインを応援せずにはいられない筈です!!!
復活した大国の王様は、若くて顔がよく天才。だけど重度のシスコンなのが玉に瑕。妹は世界一美しく、強い。そんな妹のために服をデザインし、庭を造り、おいしい食材をハンターに取りに行かせる。妹を狙う男には圧力をかけ、恋人の存在を認めたがらず、いつか嫁に行くと考えては一人傷つく。そんな王様に恋をしたのが、弱小国の不憫で気弱な王女。姉から苛められるが前向きに頑張る健気な子。でもそんな彼女には、一つ誰にも負けないものがあった。それは、誰もがうっとりと聞き惚れる歌声。この歌声がきっかけになって、物語は深まっていく。呪いに、ざまぁ、コメディに激甘と、おいしいところが目白押しです。一緒にヒロインを応援しましょう!