評価:★★★☆☆ 3
魔法は忘れ去られた。
剣は概念から朽ちた。
奴隷の定義は変容した。
国家の境界は曖昧になった。
それでも、剣も魔法も確かに存在していたし、人の営みは続いている。ここは言うなれば「剣も魔法も無い世界」
※シリーズ「かつて魔法は確かに存在した」に分類されている短編2本と完結連載1本は、本作の過去の話ですが、読まなくても、先に読んでも、後に読んでも問題ありません。
全15話(本編13話+蛇足2話)
話数:全15話
ジャンル:その他
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
剣はもうない。解体断ちと言う名前で一部の者が持っている。 魔法は失伝し再現性は失われた。魔法復活を目指したものは魔法使いを神のように感じている。 だからかの社長は奇術師などと呼ばれる。 手品とはとても思えぬ手管。手品そのものの先読み。 この者を神と呼びたいものはいない。事実暗殺は失敗した。 古にいたと言う勇者や魔王はよくわからない存在となっている。魔王との戦いで多くの奴隷は死に絶え待遇が改善し宗教結社的な組織に変容した。数字を追う組織ほど理解しがたいものではないが。 長い長い時を経て多くが変質し言葉を同じくしても心と認知が変わりかつてを生きたものの理解は遠く及ばない。ましてここは辺境。 法規制のため剣の代わりに打ち出し杭を、弓の代わりに回転弓をそしてそれを生み出す力があるのなら。疑問を解く知を遺跡へ求める前にここへ少しお立ち寄りください。死ぬかもですが。