ある日の深夜、滝川ケンタはビルから落下し、命を落とした。
……はずだったが、気が付くと剣と魔法の異世界にふわっと転生していた。
都合よく成長した状態でギルド前に転生し、これからハッスルしようと意気込むケンタだったが、初日に荷物を盗まれてしまう。
そして落胆した気分に追い打ちをかけるように、この物語にはヒロインがいなかった……。転生特典をくれる女神もいない。
勇者と心酔してくれる王女もいない。
訳あり格安奴隷もいない。
百歳オーバーのエルフ幼女もいない。
ツンデレ令嬢もいない。どこを切り取っても、ヒロインが一切登場しなかったのである!
なぜならこの作品がアクションメインだったためである!
イチャコラしているシーンなど不要! ジャンル違いも甚だしい!
求められるのは採石場でのガソリン爆発とハリウッドダイブ!そんなこんなで、異世界ファンタジーの皮を被ったB級アクション、ここに開幕!!!
■ご注意下さい■
本作品は主人公としぶとく生き残るライバルの皆さんとのやりとりや、良かれと思ってしたことが裏目に出てままならない様を見てニヤニヤしてもらったりする作品です。
そのため、悪役が死なないと気が済まない人には向いていない作品となっています。
また、ストレスフリー系やチーレムTUEE系作品でもありません。コメディを挟んで軽くなるように調整はしてありますが、基本的に主人公の能力が高くて思い通りに事が運ぶ展開は少ないです。
全四部構成。一部はライバル紹介。二部、三部、四部は対象ライバルとの決着、という形で進行していきます。
又、本作品は以下の表現が含まれます。
残酷、グロテスクな表現
ステータス、レベル、スキルの表示
ヒロインなし
ハーレムなし
凄いチートなし
成り上がらない
下ネタ
メタネタ
主人公の良心が希薄
主人公が殺人を犯す(2章以降)
登場人物の死亡
死なない敵
物理法則より演出重視
ベタなお約束、ご都合主義お読みになれる際は作品の性質上そういった内容になっていることを予めご了承下さいますようお願いします。(`・ω・´)ゞ
異世界転生したけどヒロインなんていないし、ハーレムとも無縁だぜッ!
完結日:2019年10月25日
作者:硬質ふわとろマン
評価:★★★★☆ 3.9
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
休暇のため一気に読みました、3日ほど寝る間も惜しんで(笑)全体的に台詞回しが面白いですし、ダークヒロインがボスキャラとプラス!みたいな感じで毎回襲ってくるし、そのダークヒロイン全員が赤の勇者と、ケンタを鍛えた老婆と接点がある分、作者様がショートカットのためなのかその後主人公ケンタとその2人を一切絡ませないのは不可解でした。一気に読んだ分、「ここで追加戦力でくるでしょ……ってぇぇえ!?こないの!?」な感じが数回。船旅の所で1度絡みそうな感じなのだから、接触させておいて~て、伏線回収してほしかったです。戦力値とかその辺が云々て話なら老婆である師匠はLvカンストとかでいいかなー?て感じですし。気持ちとしては一気に読んだ分、回収されてない伏線にモヤッとしつつ、ケンタ頑張ったし面白かった!!そこ以外は序盤から俺TUEEEEな展開に、飽きてる人向けです!主人公めっちゃ死そう。
物語の質に評価が伴っていない小説ってままありますよね?この作品もです。タイトルに騙されないでください。間違いなく名作と言えます。出だしは少し地味ながらも、引き込まれてどんどん読んでしまう作品です。テンプレを踏襲しながらもオリジナル要素があり、ストーリー展開も見事です。主人公もいいキャラで、突然異世界に来たことで驚いたり、トラブルに嘆いたりします。だけど異世界に来て命の危険もありながらも得られた活力と自由を噛みしめ、楽しみながら生きていくスタイルは魅力的です。その部分の描写も素晴らしいと思います。カイジの地下でのビールのシーンを思い出しました。
タイトルの雰囲気や作品の質に対してやけに低いポイントから手に取りづらいかもしれませんがぜひ読んでみてほしいです。序盤は少し地味な展開なのですが、だんだん面白くなってきます。登場人物にはしっかりとした個性があり、魅力的です。それ故に好きじゃないキャラも人によってはいるかもしれませんが、読者も主人公と同じように嫌なことや嫌いなキャラはスルーして異世界生活を楽しもう! という意識で読むといいかもしれません。特に好きなのは、主人公とその仲間レガシーのやり取りです。仲がよく、すごく息がぴったりで、読んでいて楽しくなってきます。作中、主人公は三人の女性から命を狙われます。この三人は死にません。とことん死にません。賛否両論あるようですが、この作品の大きな魅力の一つだと思います。死ぬよりもひどい目にあってるので、個人的にはヘイトもたまらなかったです。末長く主人公を狙ってください。