評価:★★★☆☆ 3.3
「ただ今をもってお前との婚約を破棄する!」
学校の卒業、そして結婚を間近にひかえた年末のパーティーにて。公爵令嬢サンドラは第三王子ハインツから婚約破棄を言い渡されてしまう。
それどころか王子は下級貴族、男爵家の養女フランソワと新たに婚約を宣言してしまう。
その上、覚えのない罪で牢獄のような修道院行きを宣告され立つこともできず倒れ臥すサンドラ。
そんな彼女を救うのは?3話ぐらいで終わる予定です。お気軽に読んでみてください。
5話ぐらいかかるかも知れません……2019/10/22 完結しました。
全13話、約3万字でした。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
普通、悪役令嬢モノと言えば、やはり婚約破棄。そしてヒロインへのザマァがお約束ですよね。この作品も、そのお約束はしっかり踏襲しているのです。いるのですが!数ある悪役令嬢モノとはひと味もふた味も違う。迫真のバトルシーン、皇族の権力争い、ヒロインの真の姿、そして兄弟の絆。これだけの要素が詰まっているのです。婚約破棄された悪役令嬢が、ヒロインにザマァして幸せになるだけのお話ではない。これは悪役令嬢モノでありつつ、ヒーローの物語でもあるわけです。キラキラ輝いて、ふわふわ甘いお話ではない。ビターで、時に辛みを楽しめる男性にこそ、読んでもらいたいと思います。
とにかく読み応えのある作品です。オープニングは婚約破棄。これは良くあるお話ですが、ヒロインの令嬢を救うため名乗りを上げるのが庭師。その庭師の正体は?一つ一つの描写が優れていて、しかも、ドラマ性に富んでいます。敢えて峻険な冬山を踏破する逃避行追手との死闘逃亡先の帝国での活動更に王国への再侵攻そして、最後に・・・とにかく、最初から最後まで楽しめる作品です。ぜひ、一読をお勧めします。
“「ただ今をもってお前との婚約を破棄する!」公爵令嬢であるサンドラは、婚約者である第三王子:ハインツによって突如、婚約破棄を突きつけられる事となる。このままだとあらぬ嫌疑で幽閉だぞ♡という、チョベリバな事態を前にサンドラが絶望していた――そのときである!!ハインツ「ッ!?貴様、何奴ッ!!」???「冷奴、ってね。……俺の名はオリー。しがない””庭師””って奴さ……!!」ある大きな秘密を抱えた青年:オリーによって助け出されたサンドラだが、二人の逃避行は人々の思惑、そして、大国の腐敗や野心をも巻き込みながらとてつもない事態へと発展していく……。果たして、本当に糾弾されるべきは誰なのか?そして、激動の時代の中で二人が掴みとる未来とは!?――これはそんな二人が紡ぐ、激しい””愛””と眩き””奇跡””のような物語。”
異世界恋愛テンプレの悪役令嬢!婚約破棄!好き?ならこれ読みなさいよ。勿論、オススメですよ。もう飽きた?ちょっと違うのがいい?それとも興味がない?実はそんなあなたにもオススメなんですっ!砂糖まぶしたような恋愛物語ではないストーリー。芯のあるヒロインにヒーロー。ヒロイン視点では婚約破棄から始まる恋愛物語だが、ヒーローの物語として見ればファンタジーの源流とも言える貴種流離譚だ。婚約破棄!迫り来る追っ手!献身的なヒロインの愛!クライマックスの熱いバトル!一流のエンタテインメント、それが……この作品だ。安心の完結済み!ξ゜⊿゜)ξ <ぜひお読み下さいましー!
婚約破棄――と言えば、悪役令嬢モノではもう定番と言える題材でしょう。しかし同じ題材でも、千差万別の作品がこのなろうには揺蕩うのと同様に、この作品もまた婚約破棄を分水嶺にユニークな物語へと発展していきます。婚約破棄されたことにより、公爵家に勤める庭師が動き、そしてその小さな歯車はやがて――隣国まで動かすことになります。――庭師が動いて何で隣国まで動くんだ? と純粋な疑問を抱いた貴方。素晴らしい着眼点です。それでは本作を読みましょう!――婚約破棄でしょ? どうせよく見る展開じゃないの? と疑念を抱いた貴方。ごもっともな判断です。それでは本作を読みましょう!全ては本作に答えが秘められています。そろそろ本編も終盤を迎える頃合い――公爵令嬢と庭師が紡ぐ運命の先にどのような結末が待っているのか、貴方もその行末の証人になっては如何でしょうか。
「サンドラ! ただ今を持ってお前との婚約を破棄する!」本作はこの一文から始まる婚約破棄モノです。いやいや、その手のやつはもう見飽きたよ、という方、よく考えてみてください。一流のシェフが作った料理なら、どんなにレシピがありきたりでも絶品の料理に仕上がるように、一流の作家が書いた小説であれば、ストーリーは王道でも、この上なく面白いものになるのです。その点本作の著者の暮伊豆様は、既に『異世界金融』という作品で、10000ポイント以上稼いでいる、文句なしの一流作家です!そんな方の書いた超王道の婚約破棄モノ。それが面白くないはずがありませんよね?激戦区である異世界〔恋愛〕日間ランキングで上位に入り込んでいるのがその証左でしょう。物語は今まさにクライマックス目前というところまで来ています!流行に乗り遅れる前に、読むなら今ですよ!