評価:★★★★☆ 4.1
二〇三三年の冬、突如人類を襲ったのはヒトの形をしているけれどヒトではない、ヒトガタの化物だった。
警察どころか自衛隊や米軍でさえも対処できず無為に命が散らされていく中、立ち上がったのはふたりの〝人外〟であった。〝最強〟神社 戦(かみやしろ いくさ)
〝皇帝〟レドグリフ・キリングフィールド化物に対抗できるのは、化物しかいない。
この物語は最強の一般人と最強の軍人とが紡ぐ英雄録であり、ふたりを取り巻く人々の記憶であり、記録でもある。アメコミ風怪獣パニックものを装ったチートもの。
全48話完結済。
※前作「さいはて荘」の元軍人と前々作「歪─ふせい─」の日向符正は元々この物語の主人公たちであったのを流用した形なので類似点が多く見られますが、別人です。
話数:全49話
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
椿先生の前作とはまた方向性がまるで違う作品、けれど最終回を前に我慢できなくなりました。前作のファンタジー、日常ものとはまるで違うモンスタパニックもの。けれどそれはリアリティある英雄譚でした。もしも現実にモンスターが現れたら。もしも現実に英雄が現れたら。それを現実的に、けれど軽快に描いている作品てす。他人事な一般人、湧くソーシャルメディア、英雄を作り上げるジャーナリスト、英雄を利用する国連ただ戦う英雄それらをリアリティに、けれど重苦しくならない程度に軽快に描いていて一気に読み進めることができます。この作品も明日、いやいよ最終回とのこと。みなさんで英雄の行く末を見届けませんか?