評価:★★★★☆ 4
市香はある日突然異世界にいた。
呆然としているところを老人夫婦に拾われ、船守と呼ばれる職を紹介してもらう。
それは陣牢とよばれる防壁でガレオン船などの船を守る仕事だ。
果たしてただの日本人である自分にそんな魔法のようなことができるだろうかと悩んだが、そんな悩みとは裏腹にこの界隈でキツネという仕事名を知らぬものはいないほどのとんでもない力を発揮する。
そして、その能力のせいで一人の海賊に目をつけられた。
しかしその男は駆け出しだった頃の無知な市香を馬鹿にした男で、さらに言えば市香のことを全く覚えていないようだ――……
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
注意:全年齢対象
“市香は特異な能力を授かった異世界転移者である。彼女はコードネーム””キツネ””として、この異世界の船を魔法の障壁で守る””船守””として大活躍していた。ある日、交渉決裂した商人のガレオン船が海賊に襲われ、沈みゆくのを眺めていた時、一隻の小舟がこちらへと向かってくるのが見える。そこに乗っていたのは、かつて自分を無知と罵った男――四大海賊””バーレスク・カーン””であった。本作品の見どころは、その重厚な世界観だ。しっかりと練られた設定が織り成す世界には確かなバックボーンが感じられ、読者を物語に引き込んでくれるだろう。市香とバーレスクの掛け合いも実に爽快で素晴らしい。キャラクター造形が良い為、彼らの会話を見ていたくなる事請け合いだ。大海賊と出会った船守のキツネは果たしてどうなってしまうのか。是非手に取りその眼で確かめて欲しい。”