隣の座席~運命~ 完結日:2019年10月6日 作者:斎藤秋 評価:★★★★☆ 4中田麻美は故郷に帰るべく新幹線に乗り込んだ。 その新幹線の車内で麻美は「運命の遭遇」することになる。 話数:全3話 ジャンル:純文学 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 偶然 帰郷 新幹線 運命 遭遇 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
本作は上中下、全三話の中編なのですが、上を読んだ時点でオチを予想出来る方はいないんじゃないかと思います。それくらい中、下と進むにつれて、物語は意外過ぎる方向に進みます!先ずは上だけでもお読みすることをお勧めします。必要最小限しか物語の背景の説明がないのに、ありありと情景が浮かぶ筆力に圧倒されることでしょう。そして先が気になったなら、続けて中と下もお読みください。前述の通り、意外過ぎる結末があなたを待っています。確かな満足感が、あなたの心を占めることでしょう。約3000文字の読みやすいサイズですので、是非ご高覧ください!
夢破れて街を去る。錦を飾ることなく故郷へ落ちのびる。よくある話です。むしろそこで新幹線を交通手段に選ぶことで運命を引き寄せたとも言えます。わずかな金を惜しみヒッチハイクや鈍行を選ばず、新幹線を選んだ心意気こそが運命の輪を回したのでしょう。確かに主人公にとっては些細な理由だったのかも知れません。しかし、些細なことで変化するのが人の道なのではないでしょうか。運命の尻尾を掴んだなら、意地でも離そうとしない彼女の生き様にも注目です!