評価:★★★★☆ 4.4
高校二年生の白瀬和歌子は家が厳しく、食べるものが限定されていて、お菓子やジャンクフードの類いもあまり食べたことがない。遊び場も限定されている。
ある日クラスメイトの浅間航と話したことがきっかけで生まれて初めてハムカツサンドを食べることになる。
当たり前のことが当たり前じゃない生活の中で、友達と笑い、新しい味を知り、触れたことのないものに触れて、新しい気持ちを知り恋をしていく。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:じれじれ
展開:未登録
注意:全年齢対象
いつも村田天さんの作品を読むと思いもよらない展開に、わくわくドキドキしてしまう。この作品も、毎日「次はどうなるの~!」と、翌日が待ち遠しくなってた。1日2頁投稿は、何だかお得感というか不思議な満足感があった♪思いもよらないというのは、例えば、結婚という縛りで愛憎劇に発展する作品はよくあるけど、あえて縛らない事で、自分の本心を浮き彫りにするのが斬新!面白い♪またこれは恋愛小説なんだけど、過剰な親子関係についても、「へ~なるほどなぁ」って思う事が盛り込まれてる。例えば私が子供に何かを施す時に、「与えすぎて嫌になったらどうしよう」「足りなくて不便したらどうしよう」と、立ち止まる事があるんだけどこの小説を読んだら「過不足は子供の成長点になるんだなぁ」って思えて、前向きに受け取れた♪次の作品も、楽しみにしてまーす。