息絶える瞬間の詩のように 完結日:2019年10月2日 作者:マヒロ(有沢真尋) 評価:★★★★☆ 3.9 海の町が夏に芸術祭の開催を決めた。 高校三年生の梓は、当初関わる気はなかったものの、招聘アーティストの中に日本画家・有島隆弘の名前を見つけて……。 話数:全11話 ジャンル:純文学 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 写真家 女子高生 年の差 日本画家 芸術祭 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
主人公は、梓。 美術部に所属する高校生の女の子。 かたや、相手はプロの日本画家。有島。 まだ若いとはいえ、その年齢も力量も、差は歴然としています。がーー 二人は、町主催で行われたイベントを通して出会います。 絵を介して対峙する、二人(どちらかと言えば梓ちゃん)の緊張感。葛藤。渇望。羨望。突き詰めていくとぶち当たる「好き」という感情。また、相反する冷静さ。第三者からの視点。 そういった、物語を構成する様々な要素が。 時に、梓の心情を通して迸るように読み手に訴えかけます。 絵に限らずものを創る、ということ。また、それを感じとることを。 純文学。良いではありませんか。またとない機会です、堪能してください。 好きか、そうでないか。惹き付けるか否か。 芸術の持つシビアな側面は、物語にぴりりとアクセントを添えています。 ぜひご覧ください。まるで、一本の映画のようでした。