評価:★★★★☆ 4

アイリーン・ブラニングは、恋人ヴィクトル・スラッドリーと付き合うようになってから悪評を流され、友人を失った。
新月の貴公子、などと呼ばれている彼と付き合う私を僻んでいる、そう思っていた。

ある日、私は三人の令嬢に人気のない所まで乱暴に引き回された。
彼女らは私の髪をナイフで短く乱雑に切っていった。
貴族令嬢が短く髪を切ると言う事は、俗世を離れ修道院へ行く時だ。
私はもう、幸せな結婚が出来ない。修道院へ行くしかない。
絶望に打ちひしがれていると、ヴィクトルがやってきた。
しかし彼は、助けてはくれなかった。
私を見下ろし、四人で笑っていた。

「ただの遊びだ」

ヴィクトルはそう言って、三人をはべらせて出て行った。
私の髪を切ったのはヴィクトルの仕業だとようやく気が付いた。
お兄様の手を借りて家に帰り、自室で一晩泣き続けた。
泣いても仕方ないと髪を切り整えると、太陽の貴公子と呼ばれるお兄様にそっくりだった。
これを武器に出来ないだろうか。
私はもう幸せにはなれない、なら復讐の限りを尽くしてやる。
今、会いに行くからな。

※男装×復讐。女である主人公が令嬢に言い寄るシーンがありますが、恋愛の為では無いのでガールズラブ要素は皆無だと思っております。
基本週2(土曜日曜)更新です。


話数:全37話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:

注意: