評価:★★★☆☆ 3.4
「お客様には、死んでいただきます」
それは全ての終わりであり、始まりだった。超美人な巨乳ショップ店員に乗せられて、残りの人生と引き換えに最新鋭スマホに機種変した、冴えない営業マン甲斐次郎。
その魅惑のおっぱいに見とれている間に、なんとまさかの死刑宣告!?
超最新鋭スマホを片手に異世界転生した次郎。
目の前には、また蠱惑のおっぱいが揺れていて……。「だって、カイ様は、閃光の魔術師様なのでしょう?」
心に深い傷を負った美少女サヤ。何かを勘違いしてないか?
「マスターは、あたしの胸やお尻を触ったんです! 思いっきり!」
クソ生意気な妖精ミュウ。いやいやそれは誤解、むしろ曲解。
「あなたは、あの伝説の、ピクシーオーナーだったのですね……!」
生真面目な美少女ロリエルフ、シェライア。そんな真剣に間違えないでくれ。
人間、妖精、エルフ。そして人魚、獣人……。様々な種族に勘違いされ、
何故か伝説の英雄を掛け持ちさせられることに。次郎は彼の得たチート能力で、英雄の掛け持ちをこなせるのか?
それとも、いっそのこと、世界を征服しちゃうのか?
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
※ネタバレを含んでしまっていたため、修正しました。しゃれっ気と厨二とメタの黄金比。そしてそこはかとなく流れるエッチ風味。また、異世界の料理名などに見える秀逸な言語感覚。「なろう系テンプレ」に対してはアンチだったが完全に引き込まれた。この作者の別作品とあわせて読むと、同一人物である事を疑うほど、文体から違うのに驚く。第一章「大地の章」まで読んでのレビューだが、主人公のチート能力はまだまだ未知数。使い方と今後の成長に期待感が高まる。さらにサブアイテムに過ぎないスマホの通常機能で、伝説の英雄と勘違いされていくあたりが面白い。それよりも、声でヒロイン達を○○せられるところがうらやましい今日この頃である。ラノベから小説に移ろうという読者や、小説好きだがラノベにも手を出してみようという読者が読むのにちょうど良い小説。また、アンチテンプレも安心して読める作品。