評価:★★★★☆ 3.9
帝国の目の届かねえ場所に、N・Sを眠らせてやりてえ。
魔人の奴隷であったアレサンドロの言葉に、相棒のユウはうなずいた。そこからはじまる逃亡の日々。
敵は帝国、鉄機兵団。これは人生を取り戻すための、愛と奮闘の物語。
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完結いたしました!
1:1でも構いませんので、ぜひ忌憚のないご評価お願いいたします。
カクヨムさんにも掲載しております。(ランドスケープアゲート)
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
普段はレビューを書くことはしないのですが、この小説に関しては非常に感銘を受けるところがあったので、レビューを投稿させていただきます。 この小説、『シブい』の一言に尽きます。 まず、文章がシブい。 こういうメカとファンタジーの組み合わせによる異世界譚というのは、ともすれば世界観の説明や設定解説に終始して物語自体のテンポが悪くなるという悪循環に陥りがちですが、この小説においてはそれがありません。 文章力もかなり高いと思います。 ストーリーもシブい。 主人公を含めた登場人物のほぼ全てがシブい。 言動の端々に漂う『できる男感』はただ事ではありません。 昨今流行の『俺TUEE!俺以外YOEE!』という発想力の欠片も感じられない話よりも、『できる人間』たちが共通の目的を達成するために各々の技量を発揮するという展開は読んでいてなかなか爽快なものです。 おススメです。
隠れた名作、という言い方が適切だと思います。3年前からじっくり連載されている160話以上の長編。世界観はメカ(人型兵器)とファンタジーの世界です。丁寧な世界観の作りこみ、魅力的なキャラクター、巧妙なストーリー展開。チートとか超絶美形とかそういう派手さはありませんが、じっくりと作りこまれた物語が他とは一線を画していると思います。ロボット(本編ではNSとLJという名称)がバンバン活躍するような話ではありません。最強の機体がでてくるわけでもありません。それでも魅力的なキャラクターによる頭脳戦やヒヤヒヤする展開は素晴らしいです。とりあえず「【二】 逃亡 -ユウの過去編-」の半ばぐらいまで一気に読んでしまうことをお勧めします。最初からいきなりクライマックスが来るような物語ではないのですが、それでやめてしまってはもったいないので。ぜひ読んでみてください!!