「しょうまんいせかいるりきたん」と訓じて下さい。
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© 一条中納言従三位藤原朝臣公麿
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奈良時代の人物である「彼」は、その職業柄許容され難い宗教である仏教へ深く傾倒したが為に祭神の怒りを買い、死後に神によって異世界へと流罪にされてしまう。
彼は神が情けでくれた根拠地と特異な能力を利用して、世界を生前の法体系に組み込もうと画策する。
勝満異世界流離奇譚
完結日:2019年11月15日
評価:★★★★☆ 3.6
話数:全106話
ジャンル:エピック・ファンタジー 異世界ファンタジー
雰囲気:未登録
展開:未登録
この『勝満異世界流離奇譚』という名作に目を通した読者の方には、まずこれを声を大にして言いたい――1話目を読んでブラウザバックをするのは本当に勿体無い、と。何事もやり始めというのは苦労するものである。読書という行為にもそれは該当するだろう。『勝満異世界流離奇譚』の読み始めの頃は、THE歴史小説を地で往く形で認められた文の数々に苦心することである(かくいう自分もそうだったように)。だが敢えてそれをグッと堪えて読み進めて欲しい。異世界にへと転生させられた聖武天皇が作り上げて行く物語に、あなたはいつの間にか虜になっているのだから。読みにくさ、そんなものは些末な問題へと成り果てる。というより慣れれば後は堪能するだけだ。著者である一条中納言従三位藤原朝臣公麿殿が織りなす精巧にして緻密で茶目っ気溢れる文の数々を。そして壱与ちゃんがとにかく健気で可愛いので、自分は壱与ちゃん最推しである。
そりゃ、「小説家になろう」には様々な人が様々なジャンルの作品を書いている。 しかし、従三位なんていう殿上人が書いているケースはこれくらいしかないのじゃないか。おまけに主人公は、歴史の授業で誰でも教わるあの聖上である。 一応、いわゆる「異世界」ものに該当するのだろうが、従三位の文章が他の作品と違うのは、作者が昇殿を許された人間だということにつきる。おかげで、豊富な宮中の知識がこれでもか、と作品内に出てくる。と、すると、もう、これは一種の宮廷文学なんじゃないかなあ。 物語にはあのお方もこのお方も、どんどん出てくる。さながらオールスター戦である。それでいて従三位は今の御世の俗語等にも非常に通じてらっしゃる。とっつきにくいということは、ない。 聖上が新たな史実を作り上げていくのか、さてどうなるのか、今後も面白くなりそうな物語です。
日本史好きにはたまらない。 それが勝満異世界流離奇譚である。 「ある人物」がとある世界に転生した。 これだけ読めば、よくある小説と思われることでしょう。 しかし、この作品は「よくある小説」などではありません。 まず、この主人公は、誰もが知っているあの人物。 そして、主人公の脇を固めるのもあの人物。 物語を読めば読むほど、「あの人物」と「あの人物」が接点を持って行く。これほどまでにドキドキとワクワクを散りばめた作品は他にはありません。これが圧倒的な特徴です。 この作品が読者を惹き付けるのは、文章に散りばめられた主人公達をより身近に感じさせる描写力と裏付の力です。 この作品を読めば、あなたは作者に期待をするでしょう。 是非ともあの人物を登場させてほしいと。 小説家になろうの奇才 一条中納言従三位藤原朝臣公麿殿が描く勝満異世界流離奇譚。 是非ともご堪能あれ
「ある御方」が「ある神」によって異界、異世界に転生するところから始まりますが、タイトルと文章の硬さも相まってガッチガチで敬遠してしまいそうになりますが、少し待ってください。面白いですw日本史嫌いな方、漢字多い作品をパッと見でブラウザバックしてしまう人には特に読んでいただきたい。「あっ、内容が面白いってこういうことだったんだ」と思うこと受け合いです。私はこの作品を通じて、知らず知らずのうちに小説の食わず嫌いをしていることに気づかされました。何故小説を読み始めたのか改めて考えさせられる(ような内容ではないですが)作品です!