評価:★★★☆☆ 3.4
樫木坂高校1年生、矢崎俊也は強豪剣道部のホープだ
ある日、俊也は部活の帰り道に、修道服を着た赤髪の美少女が
異形の三つ目を持つ妖犬に襲われているところを助ける美少女の名は加羅藤(からと)サキ、異世界タナストラスから
その時点の空間と時間を記憶できる、真紅の宝玉を用い
日本へ歪を開き、救世主を探しに来たという俊也はサキの窮地を救った強さと救世主の適性を見込まれ
葛藤を持ちながらその地に向かう
今はまだ和やかな異世界に、現れ始めた不穏な空気を感じつつ
修羅の強さを得ていく俊也の救済生活が始まる
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
∀・)こんばんわ~!「異世界」ってきくと以前はホラーとかオカルトなモノを連想していたイデッチです。なろう作家になってからはナーロッパなるものを想像するようになりました(笑)すっかりなろう界なる世界に慣れてきたぜ(笑)∀・)さて本作はジャンルでいえば、ズバリ異世界転移の作品になると思われます。そのうえで特徴的なのは人称が3人称であるところ。ここで好みはわかれると思うんですが、この綴られ方がボクにはすんなりスッと入ってきました。即ちこれは「読みやすさ」だと思うんですね。そのうえで登場キャラがとても活き活きと動いているのがスッとイメージできました。ボクは思うんです。これこそが本当は正統派なんじゃないかと。あなたにとっての名作になると信じて、ボクはこの作品をイチオシします。是非一読ください☆彡
ひたすら真面目で真っ直ぐで素直な少年、矢崎俊也による異世界救済の話です。その強さとひたむきさに、異世界から迎えに来たヒロインも、そのお姉ちゃんも、街の美魔女も、やんちゃな女剣士も、元気なエルフっ娘も、主人公の俊也に惹かれていきます。これだけならいかにも異世界ハーレムモノなのですが、この物語の主人公の魅力はそれだけにはとどまらず、そのヒロインの周りにいる素敵なおっさん達さえも魅了していきます。と言うより、どちらかと言えばヒロインズよりおっさん達の方が、より深く主人公に関わってきます。ひたすら前に、真面目に、健気に、素直に、迷う事も折れる事もなく進む少年の姿は、確かにおっさん達にも訴えかけるものがあり、手助けしたくなる気持ちもわかります。タイトルほどヘルモードではありませんので、胸に嫌なものが残るような事も無く、気持ちよく読み進められる。そんな少年の活躍の物語です。