評価:★★★★☆ 3.5
俺は異世界に転生したが、大根だった為に何も出来ない。出来ることは周囲の音を聞き取るのみで土の中から出られない。
大根になったという精神的ショックのせいで、オレノココロハボドボドダ!そんな苦痛な毎日を過ごしていた時、事件が起こった。
突如現れた、自分の事をカピバラだと思っているヌートリアの力により、動ける体を手に入れたのだ。
大根畑の他の大根も同様に動きだし、ヤツらは好き勝手にはしゃぎまわっている。アイツらを見てるだけでイラッとするがここは抑えよう。
同じ畑から生まれた兄弟だもんげ!とりあえず、俺は心から感謝した。
動ける体をくれた恩人が例え、アホみたいな面構えのカピバラモドキだとしても、感謝した。
そんな彼に仕えることにした俺たち大根は彼の命に従い、ここネスノ村で暴れることにしたのである。暴れると言ったな?あれは嘘だ。
ネスノ村のとある少女の悲しむ姿に心を痛めた俺は、他の大根を蹴散らした後、気分的にカピバラ風ヌートリアに反逆する事にしたのである
大根vsげっ歯類の熱き戦いがここに勃発!
カピバラ、ビーバー、ヌートリア、マーモット、ヤマアラシ、ハムスター、ハダカデバネズミなどなど、俺は数多くのげっ歯類に命を狙われる事になる!
多分!
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:ギャグ
展開:未登録
この物語はぶっ飛んでいます。転生するというのは、当たり前のように使われるんですけど、物に転生はそうそうない。あったとしても剣とかそんな感じでしょう。それなのに主人公は大根に転生します。大根ですよ?!主人公、前世で何か大根の恨みでも買ったのか?としか思えない転生先です。なんか、読み始めていきなり後頭部思いっきりぶったたかれた衝撃を受けました。そして、悪の手先になったかと思えば、仮面ライダーのような正義(村娘)の味方として戦い始めます。どう考えても昭和の特撮のノリです。今のヒーローのような外付けではありません。本人自身が怪人となってしまうのです。(この場合は、怪大根ですが…)ここまでで、引っかかった人、そういう展開好きな人は、好き嫌いを選ぶとは思いますが一度は読んで欲しい。そんな作品です。なお、読んで騙されたと思ったら、それはあわなかったということで許してください。
すさまじいまでの転生物語である。現実世界でポックリ逝っちゃった主人公が転生するのは、規格外の勇者や魔術師が定番です。そんでもって身分は王子様やお姫様。悪くても貴族の御曹司とかでしょう。でも、本作は違います。主人公が転生したのは「大根」。「おおね」さんという日本中に二千人弱おられるレアな苗字のお宅に生誕したわけではありません。文字通り、おでんで定番の、あの「だいこん」に転生したのです。(イメージ図;2月17日の活動報告)大根に転生した主人公は、新しい命を授けてくれたトトンヌに従い、村を蹂躙する……のは止めて、村娘ミーナを救うためにトトンヌを騙し討ちにします。はは、やるねえ!よっ! 大根役者!(誉め言葉)本作は「大根」に転生した主人公が、次々と襲い来るげっ歯類と戦ったり、おかしな名付けに意気消沈したりしながら世界を旅する冒険活劇です。多分!