評価:★★★★☆ 4.1
「私は私の評価を他人に委ねるつもりはありません」
多くの者達が英雄を目指す中、彼はそんなことは望んでいなかった。
ただ一つ、自ら選択した道を黙々と歩むだけを目指した。
その道が他者からは忌み嫌われるものであろうとも彼には誇りと信念があった。
彼が自ら選んだのはネクロマンサーとしての生き方。
これは職業「死霊術師」を自ら選んだ男の物語。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
本作の主人公ゼロは師匠(ネクロマンサー)に育てられ自分自身もネクロマンサーというジョブを選択し生きていく作品です。しかしこの世界でネクロマンサーとは忌み嫌われる存在。ゼロの性格は自分から積極的に人と馴れ合おうとしません。また犯罪者とは言えクエスト達成のためなら平気で人を殺めてしまうマキャベリストな一面を持っています。一方で人がやりたがらないクエストをあえて受注したり、クエスト難易度の割に報酬が安く誰も受注しなかった余り物のクエストを率先して受けたり頼まれた仕事は絶対に断らなかったりと、好感の持てる人物でもあります。仕事を断らないのをいい事に、国策で死地へ送られたりします。どんなに絶望的な状況でも生き残る作戦を考え、時には己の作戦で自分の命を投げ打ってまで任務を遂行しようとする英断を下したり、戦場にて死霊とともに勇しく舞う誇り高きゼロにきっとあなたも惹かれるはずです。
この物語の主人公は強いです。でもそれは敵を寄せ付けないほどの最強の強さではありません。彼は時に傷つき、敗北し、死の狭間にも落ちます。そんな彼の強さは決して折れることない自分の道への誇りと信念です。そんな彼の職業はネクロマンサー。死霊と共に生きる彼は人々に蔑まれても、避けられてもその歩みを止めることはありません。確固たる誇りを持つ死霊術師の彼の成長と共に彼の周りには彼を理解する人々が集い始めます。それでも彼は孤独に歩み続けます。これは勇者でも英雄でもない、孤高の死霊術師の物語です。
この作品の主人公は様々な職業を選択出来る才能がありながらネクロマンサーという不遇職を選んで生きることを選びます。 社会的な評価の低いネクロマンサーを選んだところで出世の道は閉ざされ、人々から向けられる視線も好意的な物はありません。 それでも彼は淡々と活動し、人々と不器用に関わりながら、一歩ずつ確実に成長していきます。 その生涯に救いを求めず、その職業に誇りを持って活動を続ける一人のネクロマンサーの物語。 その果てにあるものとは――ー。